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手記・手紙シリーズ

老木

作者: 兎杜 霜冴

 1987年、私は父を殺しました。

 彼は、全然立派な大黒柱でした。

 この手紙を、この地から、あなたへ送ります。

 私の懺悔を、どうか……。

 父よ、私を、どうか……。

 この老木を目にすると、無性に斬り倒したくなるのは『罰』なのでしょうか。それとも、『性』なのでしょうか。


 私は父を殺しました。この老木のような、ずっしりとした男で、幼少の頃はそんな父に憧れていたものです。


 その実殺した理由は、私でさえも解りません。魔が差したと片付けてしまうには、いささかもったいない出来事ではありますが。


 母は私の更正を望んでいるのでしょうが、きっとそれは叶いません。私の血は父の血です。あの頑固さは、全然、私の性格に現れているでしょう。




 私は今、真っ白な壁の、いや、そればかりの殺風景な部屋に暮らしています。全く面白いものです。

 外には赤褐色の柵と、真っ青な空が見受けられます。

 あなたは今、どこにいて、何をして、何を思っているのでしょう。鳥籠の中の私には、皆目見当が付きません。

 あなたは還暦を迎えたこの頃も、きっとあの空を泳いでいることでしょう。

 私があなたの背中を見つけるには、しばらく……いや、それこそ一生かかれど足らぬでしょう。

 私は、もう疲れました。この鳥は、ここで旅を終わらせます。鳥籠の中で、静かに……。

 最後になりましたが、どうか私のことなど忘れて下さいますよう、宜しくお願い致します。

 ろくでもない息子でしたが、ここまで飼って頂き、ありがとうございました。

 どうか、あの世で再会しないことを祈っております。


          ――――6月吉日 丈之助



 私は白い建物を出て、老木の前に立ちました。

 亜麻色のロープを手にして。


 そこに登り、環状に縛り付けました。丁度私の頭が入る大きさです。


 その輪の中に首を入れ、身を委ねました。ふわっと体が宙に浮き、力が抜けていきます。


 ここで雨でも降ってくれれば、私の罪と血も綺麗さっぱり洗い流して貰えるのでしょうが、きっとそれは叶いません。

 何せ私は、人を殺めた『犯罪者』なのですから。


             ―――――了

 読者の皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、兎杜 霜冴です! いやぁ、久しぶりですねぇ!


 私は今、角川ホラーの作品を書いていますが、面白いですね、小説は。ペンを走らせていると、まるで時の流れのように言葉が繋がります。


 異世界モノと並行して書いていますが、どちらも佳境で捨てがたい訳です。


 多ジャンル勢の憂鬱というやつですなぁ。

 まあ、私は色々な可能性を捨てたくないですし、何よりジャンルを絞るのは、何か、嫌なんですよね。


 たくさん数をこなせば、自ずと道は拓けます。それのジャンルが多いだけ。定期テストと同じですね。


 それの勉強を真面目にせず、部活も参加できないのが私なのですがね。はははは……。


 小説ばっかり書いてたら、いつの間にかワースト10に入ってました。あーあ、勉強しなきゃですね!


 皆で頑張りましょう!!

 そろそろお別れと致しましょう。

 読んでくれたあなたが大好きです!

 またいつかお逢いしましょう!

 それまでどうかお元気で!

 ではではさよなら~

 ありがとうございました!!


             兎杜 霜冴

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