シールdeイタズラ:蜂須賀の場合②
「ハッチ先輩、何してたんすか?」
「んーとね、きちのみまわりだよー!ぼくゆうしゅうだからねー!」
「んんっ……、そっすか。あ、ハッチ先輩頭になにかついてるっすよ。」
「え!どこどこ??」
頭部に手をやりワサワサと探る蜂須賀だが、何も取れない。
当たり前である。
何も付いてはいないんだから。
「くそかわかよ……。」
「ん?なにかいったぁ?」
「なんでもねっすよ。自分が取るっすから、屈んでくださいっす。」
「わーいありがとー!」
そう言いって小さなロアに合わせるように屈む蜂須賀。
とっても素直である。
「じゃあ取るっすね。……よっと、取れたっすよ。ただのゴミでしたね。」
実際は取るというより付けたのだが。
「そっかぁ、じゃあぼくみまわりのつづきしてくるねぇ。」
「はーい、頑張ってくださいっす!」
「うんありがとー!」
そう言いながらふよふよと飛んでいく蜂須賀を見つめるロア。
「全然気づかないとか、おでこにそこそこデカい花のシール貼ったのになぁ。頭がお花畑のハッチ先輩に、超似合ってたしいっかぁ。」
驚くなかれ、ロアにとっては褒め言葉である。
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「何してんのよ蜂須賀ったら。」
「んー?」
「お花咲いてんのは頭ん中だけにしなさいよね!」
そう言い、蜂須賀に手鏡を渡す寺沢。
女子力かな?
「わぁー、ぼくのあたまにおはなだぁー!わーい!」
「んもぅ!そうじゃないでしょ!!」
ベリッ
そんな勢いの音立てて寺沢は蜂須賀の頭についていたシールをひっぺがした。
「あー、いたーい!ひどいよぅ!」
「うるさいわね。……ふんっ、ただのシールみたいね。」
それを見た蜂須賀が
「かわいいねー、それちょうだい寺沢ー!」
(普通貼った相手に怒るところじゃないの?)
寺沢はそう思いながらもシールを蜂須賀に返してやる。
「わーい!ここにはっとこぉ!」
その後胸部にお花を咲かせたご機嫌な蜂須賀目撃されたという。
「んんんっ!!ハッチ先輩とうとい。」
「楽しそうだなロア。」
今回も使うかわからない異能力設定
寺沢ルカ:飛行能力スピード速め。
あとは銃火器系統を使う。
蜂須賀フミ:飛行能力スピード遅め。
超音波を出せる。