夏だ!海だ!全員集合!!①
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きっかけは蜂須賀の一言からであった。
「ねー、あついよぅ。うみとかいきたーい!」
その言葉からあれよあれよという間に海へ行くことが決まったのである。
ボスもそういう事好きだしね。
どうせならと、メンバー全員で行くことになったのだ。
ノリのいい奴らである。
おい、仕事はどうした。
数日後そんな話で盛り上がっているバッドエンズだったが、ロアがボスに話しかける。
「あー、ボス。ちょっといいっすか?」
「ん?なんだ。」
「今度海に行く日あるじゃないっすか。それなんすけどどうもセイバーズの奴らにバレてたらしくて……。」
「ほぉ?」
「こないだ潜入した時に誘われたんすよ。同じ日に偵察がてら、自分達も海行くから一緒にどうかって。」
ロアは初めて潜入したあの日から、ちょくちょくセイバーズに顔をだすようになっていた。
どうやら新メンバーという扱いになったようだ。
ただ(見た目)幼い女の子ということで、毎日出勤するわけでなく週一くらいの適当なペースでの出勤になった。
なかなか仲良くやっているらしい。
「そうか。」
「うっす。こっちが何もしなければ向こうも何もしないって言ってたんすけど……。」
「ふむ……。」
ニヤリ
ロアの言葉を聞いたボスは、それはそれは悪どい笑みを浮かべた。
嫌な予感しかしないね!
ーーーーー
そして当日
浜辺にて
「うぅ〜。暑いっす……。」
「いやいや、ロアの格好おかしいわよ?どうして海に来てるのに完全装備なのよ!」
ロアは寺沢と共に浜辺を歩いていた。
突っ込まれている服装に関しては、いつも通りの服装だ。
ついでに言うと内部に色々加工や装置がついており、ロアにとっての適温(10℃くらい)になるように設定している。
「えー、だってこの暑いのに肌晒すとか……むりぃ。自分能力の影響で暑いのほんとにダメなんすよ。それにこの服涼しいんすよー。」
ロアの能力は製氷。
それゆえ暑さは天敵である。
それは周知の事実だ。
そして、涼しいと言われたため寺沢はロアに触れる。
「あら。ほんとに冷たいわ。でもこれ涼しいじゃないわよ?」
触れた寺沢は感心したようにつぶやく。
それよりも
「自分は寺ちゃんの水着?え?それ水着なんすか?に、ツッコミいれたいっす。」
「うふっ、似合うでしょ?」
寺沢の着用している水着らしきものは、どう見てもホットでリミットなアレである。
妖精たちが以下略だ。
「いや、まあなんて言うか。似合ってるか似合ってないかで聞かれたら似合ってると思うっすけど。まずそれなんすか?」
「水着に決まってんでしょ。」
(寺ちゃんまじやべぇっす。今度ライさんに作ってもらってタケルリーダーにプレゼントしよ。)
ほんとろくな事考えないな。
線の細い寺沢だからぎりぎり見れる範囲だが、ガッチリマッチョの近藤が着ればどうなるか考えなくともわかるだろうに。




