画策①
「ボースゥー!自分値引きシールが欲しいっす!」
「は?何を藪から棒に。」
「貼るんす!」
「だから何にだよ!」
悪の組織に入隊してから数日。
ロアはボスになにやらおねだりをしていた。
そしてロアは何かの作業に打ち込む須藤を見つめる。
あ、ちなみに須藤とは前回出てきたブルーグレーの特攻兄ちゃんである。
「ん?」
「いやー、雑用だけって結構ひまなんすよねー。だから皆さんにイタズ……げふん。驚きを届けたいんすよね。」
「ほぉ?」
「なんていうか、自分戦闘できないじゃないっすか。だから皆さんと仲良くなるきっかけが欲しいんすよぅ。」
そんなこと微塵も思っていないような顔で言ってのけるロアに、ボスはしばし思案しニヤリと笑う。
元々お茶目なリーダーである。
乗らないわけがなかった。
「よかろう、予算で計上しておいてやる。他に欲しいものはあるか?」
「え、いいんすか?」
自分で言っておいて少し驚いているロア。
「かまわん。」
「えっとぉ……、じゃあいわく付きっぽい御札と蛛井さんの部屋の鍵ください。」
「蛛井の……?まあいいだろう。シールと札は買っておいてやる。ほれ。」
そうポイッと投げ渡されたのはたくさんのスペアキーの束。
「あれ?とりま蛛井さんのだけでいいっすよ?」
「ふんっ。他にも企んでおるのだろう?俺様の私室の鍵は外してあるから好きにしろ。」
「まじっすか!やっべボス超かっけーっすよ!」
「当然だ。それと報告はするようにな。」
「ならカメラ機材も欲しいっすね。」
「なるほど。それも注文しておこう。」
「さっすがボス!太っ腹ー!」
須藤コータロー:イメージカラーはブルーグレー
いつもバイザーグラスをかけている
身長は175cmくらい
耳には大きめの星型のピアス
長めの髪を三つ編みでまとめており三つ編みの部分のみ金髪
見た目と言動はヤンキーだがものすごく純粋なバカ
なぜ悪の組織に居るのかというほどピュアッピュア
ボスのことを尊敬してやまない
一応悪の組織のNo.2