閑話①
バッドエンズに入隊してしばらくした頃
寺沢にイタズラを仕掛けて少ししたくらい。
「アタシだけ寺ちゃんって呼ぶ理由はわかったけど、蛛井はなんでさん付けなのよ。」
寺沢はずっと疑問に思っていた事を口にする。
自分とは仲良くなりたいから砕けた呼び方をしていると言っていた。
それ自体は悪く思わないし、むしろ少し嬉しいくらいだ。
他のメンバーに対する先輩と呼ぶ理由もわかる。
ただなぜ蛛井だけそのような他人行儀な呼び方なのだろうと不思議に思ったのだ。
「え。」
「他のバッドエンズのメンバーはウイを除いてみんな先輩呼びでしょ?気になるじゃない。」
普段から人懐っこい性格をしていると思われるロアからすれば、おかしいと思うのも無理はないだろう。
ちなみにウイというのはバッドエンズにおける紅一点だ。
もちろんロアも生物学上女ではあるのだが、まぁ、こういう奴なので。
「あー……。」
「何か理由でもあるの?」
「えっとぉ、距離を詰めたくないんす。」
「は?」
「心の、距離を、詰めたくないんす!」
単語ごとに区切りをいれて感情を強調するロア。
まぁ仕方ないかもしれない。
ここまでの物語ではあまり書かれていないが、蛛井は生粋のド変態である。
たとえば敵はすぐに片付けるのではなく、じっくりじわじわいたぶっていくのが好きだとか。
他にもバッドエンズ内でも新薬を開発すれば、誰彼構わず実験台にするとか……。
ちなみに、実験台にされた人間はその内容を絶対に口にしたがらない。
他にも細々としたことが多々あるためロアは蛛井を苦手……というかまぁ気持ち悪がっていた。
業務に差し障りがない程度に。
「あー。」
「アレは見てるだけでいいっす。」
「アレ呼ばわりなのね。」
中谷ウイ:バッドエンズにおけるお色気担当
黒髪でボブヘアーのつり目美人
160cmくらいでグラマラス
お胸はとっても大きくてだいたいF以上はあるんじゃなかろうか
お尻もキュッと締まっていて素晴らしい肉体の持ち主
言葉はきついが面倒見の良い姉御肌
ちなみに外にイケメン彼氏がいるらしい