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シールdeイタズラ:正義のヒーロー達の場合②

「う……ん。」


ベッドの上に寝かされていた、白い幼女が目を覚ます。


(うっわ、やっべ。倒れてるフリしようとしてガチ寝してたっぽいっすね。どういう状況だろ?)


そんなことをロアが考えていると、不意に横から声がかかる。


「あ、気がついた?君この近くで倒れてたんだよ。大丈夫?」


「君は何者だ?なぜここにいたんだ?」


心配そうに尋ねてくる斎藤とは裏腹に、少し警戒の色を見せるリーダー。


(ふむ、リーダーには警戒されてるみたいっすけど、手はず通りに潜り込めたみたいっすねー。)


そしてロアは怯えたような表情を作り瞳を震わせて……


「えっと、じ、自分はロアって言うっす。ここにいた理由……は、紫の大男に……。」


(行けって言われたんで来ただけっすね。)


紫の大男というワードで何かに気がついた斎藤とリーダー。


「リーダー!」


「あぁ、悪の組織のボスだろうな。……ロア君、しばらくはここに居るといい。ボスに狙われているというのなら、外よりは安全だろう。」


「そーそ!ここはなんてったって、正義の基地だからねー!」


そうして、しばらくの間正義の基地への滞在が認められたのだった。



ーーーーー



「あぁん?誰だぁコイツ?」


そして現在、絡まれていた。

いかついお兄さんに。


「ふぇぇ………。」


「ちょっと!やめろよはっしー、怖がってんだろ!」


そう言って止めてくれたのは斎藤。

はっしーと呼ばれた相手は不服そうに睨むのをやめた。


「でも誰なの?紹介はしてほしいんだな。」


「えらくちっちゃい子じゃん。カズよりちっちゃいんじゃね?」


わらわらとロアの周りに集まってくる人々。

どうやら、外に出ていた面々が帰って来たところらしい。


「えと、その……自分はロアって言って。そこのカズさんとリーダーさんに助けてもらっ……うっ、ぐすっ。」


「あぁ!!ごめんよロア!ほらーはっしーが威嚇するからー!」


どう考えても嘘泣きなんですけどね。


「どうやら彼女は悪の組織のボスに襲われて逃げてきたようなんだ。」


「ぐすっ……すんっ。」


リーダーがロアの説明を続けている間も嘘泣きは続く。

それを見た斎藤は


「無理しなくていいよ。オイラたちが守ってやるから!」


いいお兄ちゃんである。

そして、もう一人優しそうなおじさんも。


「きっと怖かったんだな。かわいそうに。」


いいお父さんである。

それにしても嘘泣き一つで上手く誤魔化されてくれるる正義の味方達、チョロいなぁ。

橋本ヒロユキ:ガラの悪いいかついお兄さん

30代前半で185cmくらい

色の薄い茶髪をしっかり固めて立てている

悪い人ではもちろんないが子供に泣かれてしまう正義の味方


楠木ライ:お父さん味のつよい優しいおじさん

おじさんといっても30代後半でそこまで老けていない

190cmくらいで筋肉ムキムキ、深緑の髪はオールバック

家庭菜園や料理が趣味のスパダリ担当

機械弄りも得意

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