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ソード×ソード×ソード  作者: 荻川アキハ
3/4

ギルド

左頬にデカイモミジが付き正座させられている俺の名はグレイブ・ライズラ―。

絶賛説教を受けている最中である。怒る度に揺れるおっぱいがなんとも絶景です。


「聞いてますか?どうしてそんなダラしない顔しているのですか!あなた先程からおかしいですよ!」


「首括って死にかけたんだからそりゃ、おかしくなるだろう?それよりネルシア、さっき言っていたギルドで起こった事ってやつ詳しく教えてくれないか?」

 

 ネルシアは俺が本当におかしくなったと思ったのだろう、不憫な人を見るように俺を見ながらギルドに起こったいろんな顛末を教えてくれた。聞いた感想はこの体の主が可哀相過ぎるだろう!と思わず声に出しそうなるほど不幸な話だった。そんな風に話を聞いているとグーっていう腹の音が部屋中に響き渡る。


「腹が減ったな。何か食べる物ないかな?」


腹を擦りながら聞くとクスッとという声を出してネルシアが笑った。


「そうですね。お腹が空くという事は生きている証拠!何か私が作りましょう」


ネルシアは部屋を出て階段を下りて行く、ただ待っているのもなんなので俺も付いて行くことにした。

 この家は5階建ての結構大きな家だった。一階は広いロビーのようになっていて銀行の受付カウンターのような物やお酒を提供するバーカウンターとかテーブル席などがある。2階は一階が見下ろせるロフトテラス、3階以上は個室の部屋になっているようだ。ギルドっていうか宿屋みたいだなと思ってしまった。ただ、、、寂れている。

 ネルシアに付いて一階に下りた時に目にした光景は酷い有様だった。四隅には蜘蛛の巣が張られているし、床は埃で一面覆われ備品の一切が無かった、これがこのギルドの現状か。当然人など俺等以外いないので静まりかえっている。ネルシアがバーカウンターの奥の部屋に入って行ったがすぐに踵を返してこっちに向ってきた。


「グレイブ、大変です。食糧どころか調理器具一切がありません!」


俺の転生後の人生はなかなかのハードモードのようだ。

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