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自動車運転免許をGETしました!

作者: 葵枝燕

 葵枝燕です。

 これから免許を取る方の励みに……なるのかな?

 とりあえず、免許取ったこの嬉しさ、伝われば嬉しいです。

 それではどうぞ、ご覧ください!

 今年の七夕、私が短冊に託した願いは二つありました。一つは、【単位が取れますように】。これは、既に叶えることができなくなってしまいました。まあ、来年こそ取ってやろうと、ていうか取らないと資格取れない科目なので、取らないと駄目なのですけれども。それはさておき。願い事もう一つは、【本免取れますように】でした。今日は、その話をしようと思います。

 今日、ようやく自動車運転免許を取得しました。二〇一六年二月末に自動車教習所に通い始めて約八ヶ月――やっとの事で手にした、普通自動車免許。

 読者の中には、「自動車免許が何だよ。電車とか、バスとか、交通手段なんていくらでもあるだろ」とお思いの方もいるでしょう。ところが、沖縄県という場所には、電車がありません。ゆいレールというモノレールは通っていますが、現在()()()(ない)のみしか通っていません。つまり、車がなければ生活のままならない社会なのです。県民の一人が一台は車を所有し、県内にある車を全て直線に並べたとしたら本島の北端・(くに)(がみ)(そん)()()(みさき)から本島の南端・(いと)(まん)()喜屋武(きゃん)(みさき)を繋いであまりあるくらいあるとかないとか――。しかし車が多いということは、渋滞も多いわけです。なので、バスは高確率で時間通りには来ません。五分遅れるのは優しい方で、二十分近く遅れていることもしょっちゅうです。だからこそ、自家用車が必要になるわけです。

 そして、車が必要不可欠ということは、就職にも影響するといえます。車が運転できなければ、沖縄では仕事を探すのは難しいのです。

 もっとも、十八歳から普通自動車免許は取れるわけです。それを二十歳になってから行く私が、遅いくらいなのです。大体の沖縄県民は、高校の就職休みを使って自動車教習所に通い、入学式や入社式までには免許を取っているはずです。なぜこうなったのかといえば、私に運転する気がなかった、ということに尽きます。事故を起こしてしまう、そんな不安があったのです。それ以上に、本当に運転はしたくなかったのです。家族に半分脅されるようにして、近所の自動車教習所に通い始めるわけです。身分証としても免許が欲しいと感じるようにもなっていましたしね。

 案の定、仮免試験に辿り着くのに五ヶ月かかりました。最短で本免取得まで一ヶ月といいますから、その前段階の時点で五倍の時間がかかったわけです。眼鏡の度があっておらず新しいのを作るのに二週間かかったし、試験に落ちるたびに一回補講を受けなければならなかったとはいえ、改めて見返すとものすごい時間を使ったのですね。加速はできない、カーブは曲がれない、S字クランクは通過できない――そんなこんなで、十回以上時限をオーバーした挙げ句、仮免の実技試験には三回落ちました。四回目にしてようやく実技をクリア、幸運なことに学科試験は一発でクリアしました。

 さて、七月にしてようやく本免取得に向けての第二段階が幕を開けます。ここでも、加速ができない、ふらつく、判断が遅い――などの理由で、時限はオーバーしましたがどうにか実技試験にこぎ着けます。そして、私はここでやらかしてしまうのです。事前の説明で「前方の様子が良ければ、最高速度を出してもいい。しかし、前方の状態が悪いのに最高速度を出すのはおかしい」と言われていたのにもかかわらず、今まで加速の面で注意を受け続けていた私は、目の前に大型トラックがいるのにアクセルを全開にしてしまったのです。もちろん、試験官に補助ブレーキを踏まれ、なんと開始五分で試験終了となってしまったのでした。あれは本当にやってしまったと、今でも思います。でも、補講を挟んで、二回目で第二段階の実技はクリアしたのですよ。

 そしていよいよ最終関門、免許センターで行われる学科試験がやってきます。ここでも、問題が起こります。後期日程が始まってしまうのです。しかし、受けなければ免許は取れません。それなのに、もう一つ問題が発生します。自動車学校の送迎バスが出るのは、水曜日のみ――それは、私にとって最も休みたくない日でした。それでも、やっとここまでこぎ着けたのです。諦めるわけにはいきません。教習期限は十一月でしたし、時間もありませんでした。心臓が潰れそうな気持ちで、水曜日に取っている授業の欠席を担当教員に伝え、今日を迎えました。

 事前に八回ほど取り組んだ学科の効果測定は、MAX(マックス)八十四点。ちなみに合格ラインは、九十点以上。足りません、どうやっても。苦手な範囲はわかっています。二輪関連の問題です。そんな中で、変な余裕を抱えて、会場へと向かったのです。

 結果は、何と一発合格。自分でも、信じられませんでした。九十点を超えたことは一度もなかったのですから。三回確認して、ようやく合格したことを受け止めたくらいです。

 その後、写真撮影や教習をして、念願の運転免許を手にしました。普通自動車第一種免許です。

 運転するかは、わかりません。学校までの道のりを行ける自信はありません。それでもこの先、この土地で暮らしていくのなら車を手にし、ハンドルを握るでしょう。そのときは、安全運転を心がけ、飲酒運転はしない・させないことを肝に銘じて、運転をしなきゃなと思うのです。

 『自動車運転免許をGETしました!』、読んでいただきありがとうございました!

 これ、エッセイじゃない気がしてきたけど……まあ、いいや。

 一番はやっぱり、このことを忘れないようにって気持ちです。

 読んでいただいた方に、感謝を込めて。ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[一言] 合格おめでとうございます!!>< 私は免許持っていないのですが兄が持っています。 けど全然車に乗っていないという(笑) 沖縄県にお住まいなのですか。私は神奈川の横浜生まれです。短冊に込めた想…
[良い点] 自動車免許の普遍性を改めて知った。 [気になる点] 行間を1行空けた方が良い。 [一言] 私は「非日常 アシストランス」を書いている厨二作家です。10ポイント入れました。 これからも頑張っ…
2016/10/05 21:31 退会済み
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