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短編集  作者: 黒澤 由亜
2/16

I want tell you my hearts to you

※ガールズラブ(?)注意!













私は彼女を愛しています。

しかし私と彼女では、結ばれることは叶いません。

なぜなら、私と彼女は女性同士で、彼女には恋人が存在するからです。

もともと、私と彼女は友人関係でした。しかし共に過ごしていくにつれて、私は彼女に惹かれていったのです。

私が彼女を想っても、彼女はいつまでも私を『女友達』としか認識しないでしょう。


彼女の傍らには、とても男らしく聡明な恋人が常に側にいます。

私は彼女達の様子を見ているだけで、嫉妬で脳内が煮えくり返るのです。

彼女の瞳には私だけを映してほしい。想いを伝えたい。

そんな欲望が内に芽生えてきても、私は絶対にそれを口に出しませんでした。

言ってしまえば、この関係が壊れてしまうかもしれない。私はそれがどうしようもなく、怖かったのです。


私達が【私達】であるためにそのまま想いを伝えることなく過ごしていたある日、彼女がよくない顔色で、私に相談してきたのです。


『男の人につけられている』


それを聞いた瞬間、私の心は怒りで沸騰しそうになりました。

私の想い人に、恋人のいる彼女に、何をしているのか。

私は彼女をつけているという男性に、物を申しに行こうとしました。

しかし、彼女は私を止めたのです。


『相手は大柄な人だから、あなたも最悪襲われてしまうかもしれない』


必死の形相で私を引き止める彼女。私は驚きに目を見開きました。

私は役立たずなのだと、目前に突きつけられた気がしたからです。

悔しさともどかしさ。今の私の顔は、きっと言い表せないほどの醜さでしょう。


私では彼女を守れない。彼でないと、彼女は。


彼女の恋人が急いで駆けつけてくると同時に、私は走りだしました。

一刻も早く、家に帰らなければ。暖かく、優しく包み込んでくれる、あの場所へ。




【あなたにこの想いを伝えたい】

英語の訳みたいな(?)文になってしまった……


優しく包み込んでくれる場所=布団

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