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短編集  作者: 黒澤 由亜
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Has the cat got your tongue?

知らなかった?

そんな言葉、通用するわけないじゃない。

知らなかったのなら知ればよかったじゃない。

何を言っているの?馬鹿言わないで。

私達は知る必要があるの。

私達はね、みんなみんな赤ちゃんみたいなものなのよ。

性格が変わった、とか言うけど、それは思い込み。

知ることで性格が変わるなんて、知らなければよかったと言っているようなものじゃない。

わかっている。わかっているのよ。

あなたは隠そうとしている。何か、大切なものを。

……いえ、気づかないように、ずっとずっと心の中にひた隠しにしている。

いつまで惚けているつもりなの?だって、そこにあるじゃない。

やめて?何言ってるの、あなたがいつまでも気づきたくないって言っているから気づかせてあげているのよ。

うるさいわね。その口を縫ってあげようかしら?

……嘘よ、そんなに怯えないでちょうだい。

あなたのためなのよ。わかるでしょう?





……早く、思い出して。


『それを』


そうすればーーー


『いますぐ』


あなたは幸せになれたのに。


『どうして。』


どうしてあのとき、思い出さなかったの。



【どうして黙っているの?】

(猫に舌を盗られちゃったの?)

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