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絶望倫理委員会  作者: 糸色唱
本章  力
5/6

炎天直下

8月15日



とにかく暑い。暑すぎるぜ!


俺は出向日の今日、学校に向かっていた


学校ってのは嫌いだな


勉強するためにいくのだから勉強だけしてればいいのに‥‥


憂鬱な道のりだ


でもいかなきゃ内申書に響くしな


暑い中我が校に通じる坂道を登っていると後ろから俺を呼ぶ声がした


「よっ!うたちゃん!」


うたちゃん


なんか女々しいあだ名だがコイツは昔から俺のことをこう呼ぶのだ


コイツ  望園(ぼうえん) (うみ)


18歳女 身長162  体重45


B75 W49 H76


なぜスリーサイズ知ってるかというと机の上にあった身体測定の紙みたからだ


幼稚園時代からのいわゆる幼なじみだ


幼なじみなのにいまだ主だったイベントなしなのだ


幼なじみだからこんなこと言えないんだか‥‥


むちゃくちゃ可愛いのだ


‥‥違うよ?そういうのじゃないよ?


誤解しないでほしいな


けして今までコイツ以外の女子に話しかけられたことがないから女に対して耐性がないとかじゃないからね?


学年どころか学校1‥‥へたしたら世界一かもしれない


実際いっつも男に告白されてるのだ


そしてあのいつもあの子にひっついてるあのむさ苦しい男は誰だと俺は言われているのだ


あれ?


俺がぼっちなのってコイツのせいじゃないか?


まじで


なんてな


俺もいうほどぼっちじゃないんだけどね


本当だよ?


「よう 望園。朝っぱらから元気いいなお前は」


「そんな朝から虚ろな目してるのは唱くらいだけどね。なんでそんな節穴みたいな目なのよ。キツツキにでもやられたの?」


「ほっとけ 俺の目はブナの木じゃねえよ」


「小三のときそういえばキツツキの店とかいうのが国語にでてきてたよね」


「そんなのあったか?三年峠しかおもいだせないな」


「三年峠ね~ 転んだら三年の命だから何回も転べばいいとかむしがよすぎだよね」


「そんなの俺にいうなよ」


そんな事を話しながら昇降口に着いたとき彼女はどうやら本題をもちかけてきた


「唱さ 今日午後予定ある?」



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