表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界放浪~クラフトワークス~  作者: 紫野玲音
第一章 異界の村と錬金術
22/190

21 錬金術の製品

※申し訳ありません 後半、ちょっと汚いかもしれません ご注意ください


 調合の大量生産のせいで、沢山の回復薬ができてしまった。

その大半は製品として、微妙なものだ。使えない、というわけではないが、「○○さんとこの薬、利きが悪いのよね」、と言われてしまう代物だ。


【蒸留水】のときに作ったハーブ水のように、何か作れないだろうか。

(ハーブ水よりも、もう少し保湿が高いのがいいのよね)

 試しに回復薬に羊のバターミルクや植物性のアメニア油など種類を変えて、1種類ずつ調合してみた。


『調合』


『鑑定』

[**乳状液(回復薬):(品質C)しっとり HP回復・微弱 HP持続・ややあり/(特性)なし]


『調合』

『鑑定』

[**乳状液(回復薬):(品質B)とてもしっとり HP回復・微弱 HP持続・ややあり/(特性)よい香り]


(なんか、いいのができそうかも)

採取で大量に採ったローズヒップに似たヴィータの実を混ぜてみた。


『調合』

『鑑定』

[ヴィタデイス乳状液(美容回復薬):(品質B)とてもしっとり HP回復・微弱 HP持続・あり/(特性)よい香り 美白]


(美白!!!ヴィータの実は美白に効くのか~!んん?名前…名前がついた?)


『調合』

『鑑定』

[デイス・お花の乳液(美容回復薬):(品質B)とてもしっとり HP回復・微弱 HP持続・あり/(特性)よい香り 湿潤 美白]


(おお!製品名みたいになってる!デイスってわたしの名前か!)


エドナ軟膏を(もと)に使ったり油分を増やしたりすると、回復クリームになった。


時間をかけて、【デイス・お花の乳液】と【デイス・お花のクリーム】を作っていく。


     ーーーーーーーーーー



 錬金術師にも、ランクがあって、これを作るにはここまで、という級がある。


【お腹の友】【健康湿布】のような、魔法を使わなくてもよい簡単な調合のものも、専門店がない場所での販売や行商人として売るためには資格がいる。

 商売をしたり店を持つのは登録制で、きちんと講習を受けて、初めて商売ができる。簡単な薬やポーションなども販売可能だ。

因みに、きちんとした薬は薬剤師のいる薬屋でしか売ることができない。

そのため、この資格は、人気があり多くの人がその資格を取りに行く。  


 資格名は「錬金物(れんきんぶつ)取扱(とりあつかい)管理士(かんりし)」とかいう難しい名前になる。これは、取り扱いの難しい錬金商品を売るために必ず必要になる資格であるので、学校だけでなく、地方の大きな商業組合(ギルド)でも広く公開される。必要な製品を多くの地域に流通させるために、裾野を広く開いているのだろう。


 アーシアのような修行中の見習いは、管理責任者、(つまり師匠)の指導の下、自分の作ったものを商品として売ることができる。ただし、この責任者は錬金術師3級以上と決められている。因みに3級以上でないと弟子がとれない。



 学校等で()を取得した錬金術師は、この資格はいらない。

その必要がないからだ。在学中でも、自分の製品を売ることができ、バイトにしている学生も多い。

とはいえ、経営の講義を商業組合が行ってくれるので、店を持ちたい錬金術師たちは、わざわざ受けに行くこともあるらしい。


 錬金術師の級は、専門の科がある学校に入学し、そこで勉強し級を習得する。大学を卒業する人ならば大概(たいがい)、錬金術師3級は持っている感じだ。

もちろん、錬金術科では、錬金術の素養がなければ入学できない。入学には、最低でも錬金レベルが15はなければ入学が認められない。


 アーシアも自分のレベルというのが気になって、鏡越しに自分に『鑑定』をかけてみたが、内容が左右反転する上に、ほとんどの表示が***だった。人間の鑑定には高いレベルが必要だという話だ。

もちろん、他人のものはもっと難しい(見えない)らしい。

 因みに、辛うじてレベルだけは見え、今の段階でLv.16になっていた。【蒸留水】はLv.8である。


 錬金術師の収入源として、実入りがいいのは(じつ)は酒だ。レベル上げにも適している。ただし、レベルはさほど高くない(中級くらい)のだが、成人前は作ることができない、興味深いレシピだ。

だから、多くの錬金術師が酒造りを生業(なりわい)にしていたりする。


 かのビィドメイヤー先生も、アーシアの所持している錬金術の本で、何種類かのレシピを公開しているのだが、そのページには、


 『 酒は作っても、飲まれるな! 』と、わざわざ大きく太字で、大変厳しい調子で記されていた。



 錬金術師は、自分の作った錬金製品を売るだけでなく、新しく発明する人もいる。

そして、その錬金製品には開発者の名前が付くことが多い。


 そう歴史的な発明製品に自分の名前を(かん)することは、通常、錬金術師にとって大変名誉なことだ。




 例えば…発明錬金製品として大変有名なものがある。


 汚い話だが、ビッコロ村など多くの町のトイレは、そのとある錬金術師が発明した錬金製品を用いることによって、いわゆる糞尿を的確に処理することができるようになり、臭いも少ない上に取り扱いも簡単で衛生的になった。錬金術で画期的に発明された()()()は、各家庭のトイレに設置すると自然に()()を吸い取って集め、袋の蓋が閉まるまで全て自動でやってくれる。


 おまけにその後、袋の中で、見た目は土と変わらぬ大変質の良い有機肥料へと変化するのだ。


 農家をやっている人は良い肥料になるので、自ら集めて回ったりする。

 オーツ家などはなぜか、回収者から少しだがお金が貰える。

 後で聞くと、日頃食べているものがよいと、栄養が高くてよい肥料になるからだとか。


 世紀の大発明だ!とアーシアは個人的に思っている。すごい、エコである!


 この発明品が出て、アルディアのトイレ事情は、革新的に変わった。


 錬金商品の名前は【マームリアンの汲み取り袋】という。


 マームリアン氏は、この発明で錬金術師として爆発的に有名になったという。


ということは、ずっとこの枕詞が付いて回るということなのだが。


 ちょっと気の毒ではある。






申し訳ありませんでした<(_ _)>


※『錬金物取扱管理士』:お酒の取り扱いも兼ねてるなら資格取る人が多いのは当然ですね…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ