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強い意志。これが大事。
あたりが 真っ暗になった。
凪「楓、楓!」
楓「はぁはぁはぁはぁ。逃げれた…?」
さっきの 階段
灰色の 空間
凪「大丈夫?すごいうなされてたよ?」
楓「大丈夫…じゃない。」
戻って これた。
楓「今、夢の中で、遊園地にいたんだけど、」
凪「いいゆm」
楓「いい夢なんかじゃない。そこで人が猿に活けづくりにされてた!」
凪「それって…『猿夢』じゃない?」
猿夢…?
楓「なに、それ?」
凪「怪異だよ。」
とても
楓「怪異?」
凪「うーん…まあ非現実的かつ不可思議なことだね。」
とても
楓「そっか。」
こわかった。
楓「……怖かったぁぁ… うあ」
凪「あらら…泣いちゃった…」
凪「猿夢は、あのまま見ていたら死んでしまうという説がある。」
凪「死んだら経験談なんて話せないから「説」なんだけど。」
雰囲気が 変わった。
楓「ひっぐ、ひっぐ…」
凪「抜けれてよかったね。」
つめたい けれど
こころは あたたかい。
楓「うん…」
凪「もしもう一回その夢を見たら、強い意志を持つんだ。」
凪「何にも負けない強い意志。これが大事。」