どうやって?
楓「行った…」
凪「あれは一体…?」
琴「…気づかなかった。いた事に。楓さん… どうやって気づいたんですか…?」
楓「夢で見た…」
凪「夢って… さっきの1分間の…?」
凪「そんな… 予知夢が楓に…」
楓「だめかな…?」
琴「…まあ、先程の危機を予知し回避できましたから、悪いことはないと思いますよ。」
凪「そう。そうだね。」
楓「あのぬいぐるみは… 少なくとも見つかっちゃだめだと思う。夢の内容が正しければの話ですけど。」
凪「そうかぁ... とりあえず。」
…
正直 すごい 怖い。
それは どうしようもないほどに 絶望的で 避けられなくて。
見つけることすら できなくて。
でも 歩くしかないことは わかってるんだ。
…
凪「とりあえず… 行こうか。」
すこし 歩いて。
琴「あれ?ここ九段下駅じゃないかな?」
楓「…九段下駅?」
琴「東京の駅です。靖国神社の最寄り駅ではありますが…」
凪「それが何か問題でも?」
琴「私は靖国神社本殿寄りであのハッチ… つまりここの入り口を見つけました。大体駅から600mくらいは離れているはずです。でも私たちは10m程度しか移動していません。すこしおかしいですね。」
あばばばばばばばばばばばばば…
凪「…まあ、それは確かに異常だけど。今はそれを気にするほど余裕がないですよ… ほら、楓。」
楓「はっ。なにが起きた!?」
凪「シーッ。理解はできるけど落ち着こう。そして行こう。」
はっ。
琴「そうですね。今は出る方法を調べましょう。」




