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警部補

5分後


何かが聞こえてくる


人の声のような


凪「来たかな…?」


「そこを探せ!」

「その草むらの中にハッチみたいなの…ありませんか…?」

「確かにあるな…」


楓「おーい!」

凪「ここだよー!」


「そのハッチから聞こえる…」

「今行きますから! ちょっと待っててください!」


ガチャっと音がなった。


でも、ドアからじゃない。


「いる!」

「降りるぞ!」


楓「どこが開いたんだ…?」


「警視庁…警察です! 楓さん! 凪さん! 無事ですか!?」


凪「どこにいますか!?」


「上です!上!」


上… 天井にはなにもないけど。


「降りますよ!」


楓「うわ!」


天井からはしごが生えてきた…?


「よ、よ、よっと。」


うっ、うわぁ。

人が生えてきた…


「だ、大丈夫ですか…?」

凪「楓、腰抜かした…?」


楓「だ、大丈夫…です。」


「本官生国は日本、稼業 縁を持ちまして、本日御二方を保護に参りましたぁ! 姓は小林 名は琴 階級は警部補、人呼んで警部補 小林 琴(こばやし ごん)と発します! 以後 よろしくお頼み申します!」


楓・凪「お、おぉ。」

すごい…


琴「あぁ。やってしまったぁ… いつもの癖で… 申し訳ございません。で、一旦地上に… あれ…?」


凪「どうされましたか…?」


琴「ちょっとあれ…来たハッチが…ない…?」


楓「元からなかったですよ…?」


琴「そんなはずは…」

琴「…壁だ…」


琴「警視庁ですか? 麹町警察署の小林です。警部補の。」

琴「千代田区九段北3丁目1-1 靖国神社内での行方不明者らの関係、本件の要救助者を視認しました。それで内部に立ち入ったのですが、外部に出ることも視認することもできなくなりました。行方不明者ら2名、この者らから聴取の結果、内部から外部を視認することは最初からできなかったのことです。外部に干渉することもできません。ですが声は通り、かつ通信も可能です。」

琴「私以外の立ち入りはしてないです。」

琴「内部から外部に脱出をすることはできないです。なので内部から外部へと出ることができる方法が判明するまで、外部から内部に干渉または立ち入りできる靖国神社内のハッチのようなものからの立ち入らないような指示を願いたいです。またこれについての調査も願いたいです。」

琴「その通り。私は脱出方法の調査のためいかにも出口のようなドアの先に転進しようと思ってます。」

琴「外部からは同じような出口は視認できないため本当の出口ではないかと。」

琴「はい。どうも。ありがとうございます。失礼します。」


琴「楓さん、凪さん。脱出方法を模索しましょう。」

楓「わ、わかりました…」

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