0.01n
凪「まあ、言いたいことはシンプルだ。」
凪「私達は、1週間何も口にしていない。だが、生きている。」
楓「ほう...まずいんじゃない?それ。」
凪「でも、実際に、楓。お腹へってる?」
楓「...いや、減ってないな。」
凪「なぜかよくわからないけど、食事や飲み物を飲む必要はないらしい。」
凪「これで、質問の答えになった?」
楓「わかった。」
凪「じゃあ、行こう。」
あれから いろいろな話を したけど。
長かったから 覚えていない。
正直 長いんだ。
2週間弱は 歩いているよ。
でも なんでだろう。
歩いているだけでは 疲れないんだ。
喋っているだけでは 疲れないんだ。
楓「しかし、何も景色は変わらないね。」
凪「つまらないなぁ。」
凪「ちょっと座るかぁ。」
2週間ぶりに止まった。
景色がとてもつまらない。
止まるまでは、つまらなかったよ。
楓「ねぇ...来た道からなにか悪い予感がするよ。」
凪「うーん... 確かに、0.01ナノメートルくらいだけどなにか動いてるね。」
楓「よく見えるね...?」
凪「あそこは...2週間前くらいの階段らへんにいるけど... すごい速度で来てるね。大体15分でここに来るんじゃない?」
楓「うーん...」
楓&凪「逃げよっか。」
楓「そんな速度できてたらすぐ追いつかれるでしょ!?」
凪「ちなみにあれは人じゃないからね? 悪夢というか、悪魔というか...憑かれたら十中八九死ぬね。」
むりむり。
私達 新幹線並みの速度で 走ってる。
だけど おおよそむりだよ。




