第3話 SPYDER
「へーえ?こいつは倒し甲斐がありそうだな?」
もう一匹の蛇を倒しに行こうと進むと、辿り着くより先に新種、『蜘蛛』が現れた。
8つの足は鋭く尖り、その先端からは恐ろしい速さで銃弾が飛ぶ。
「とりあえず、『駆動』は足の周囲に着いた銃を。俺はコアを探す。」
その言葉で『駆動』が前に進む。それに対し『蜘蛛』が身体の後ろ部分を展開。そこから大量のミサイルが『駆動』に向けて放たれる。
「なるほどね。ちょっと手伝おっかなっと。BM!」
『任されました。爆破の赤も悪くないですし。』
その言葉とともに視界に照準が表示、そして右手に持った血染が銃に変形する。
「やっぱコレカッコいいよな…よっと!」
視界のサポートのままにエネルギー弾を撃ち、ミサイルを撃ち落とす。
撃ち漏らしもあったがそれは避けていた。
「ところで、コアの解析は?」
『完了しました。あのミサイルの出た身体の後ろ側と前の丁度間のところですね。』
「うし。んじゃ行くか。」
血染を剣に戻し、最大限ブーストを使い、『蜘蛛』の側面まで駆ける。それに反応する足はもう後ろの二本しか無い。それもこちらに向けられた瞬間『駆動』が叩き折る。そうしていとも容易く側面に到達した俺は、なんの迷いもなく血染を振り抜く。
「くたばれ、クソ蜘蛛。」
『血は何色でしょうか。』
拡張した血染がコアを真っ二つに斬る。それにより目の光が消え、動きが完全に止る。そして血が溢れ出す。
赤色だった。