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第二話 BLOODMOON


 「こちら神谷、現場に到着した。」

 「了解。そちらの人数は?」

 「機動2、駆動5です。」

 「了解。死傷者をこれ以上増やすな。」

 「殲滅、開始。」


 あの警報の後、俺達はすぐに動けるSWORD隊員をかき集めた。そして外の警戒、別の場所への救援に行っていた人を除いて動けるのは機動二人、駆動五人。タイプは蛇。以前にも対処経験がある。尻尾の薙ぎ払いと側面の兵器にさえ気をつければまず死ぬことはない。


 「よーしやっと出番!叩き潰すぞ〜!」

 「石上、はしゃぎすぎるなよ。」


 軽く石上をたしなめながら、一応機動隊副隊長の俺が指揮を取る。


 「目標捕捉。数は蛇が三。だが報告を聞くに他にもいるものとして考えた方がいい。駆動を事前に決めた形で俺と岡野の二人に割り振る。いいな?」

 「了解。」


 その言葉で、俺達は2つに別れる。


 「全員、生きて帰るぞ。『機動』!」

 『戦闘補助AI、BLOODMOON起動。機械獣の殲滅を。』


 戦闘補助AI、個体名BLOODMOON。SWORDの装束のみに付けられた装備で、これらのAIには自我がある。そしてそれらと協力し、機械獣を殲滅する。

 この利点は視界に現れる。AIが判断した最適なルートや攻撃位置を視界に表示してくれる。

 それだけでなく、移動から跳躍などに用いられるブースターの出力を最適になるよう調整してくれる。


 「BM、目標は〈蛇〉。駆動が右から叩く、いつものだ。頼む。」

 『了解しました。ルート表示します。』


 その言葉と同時に視界に赤い線が引かれる。そしてその通りに上を駆ける。

 到着するのは蛇の首の横。駆動隊が傷を付けた場所も確認済み。俺達は勢いを緩めることなく踏み切る。それに合わせてBMが足からブーストをかけ、跳躍量を大幅に増やす。結果蛇の少し上まで飛び上がる。

 背中から一振りの剣を抜く。名は血染(BMが命名。ブレードのBはBLOODMOONのBLOODのBだ!とか言い出した。かっこいい。)。それに合わせてBMが補助を起動する。


 『〈血染〉拡張機能作動。刀身拡張。律可、やっちゃってください。』

 「任された!」


 血染を傷の付いた部分に差し込む。そしてそのまま下方向に叩き切る。余波と斬撃で首が真っ二つになる。


 「一匹。」


 起動装束の頭に機械獣の血が降り注ぐ。それを見て(?)BMが一言。


 『ひひっ。やはり血はいいですね。赤くて…綺麗。』


 BMのことは信頼している。ただここだけは怖いんだよな…

 というか、蛇は狩り慣れてきて面白くなくなってきたなぁ。

 そんなことを思いながら残った一匹を狩りに行こうとすると、緊急通信が入る。連絡してきたのは石上。


 「新種です!蜘蛛型の機械獣です!」


 面白くなりそうだな?


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