新たな物語の序章
あの神殿の出来事の後にゼルスは魔王となった。悲しみを持ちつつ魔王になったゼルスは、その身に纏った暗黒のオーラを最大限に発揮して世界をその暗黒のオーラで覆っていた。世界の人間は、突然の暗黒のオーラによって空の明るさを失ってしまった。朝なのか?夜なのか?判断がつかないほどの暗黒のオーラで人々の心の中に絶望が溢れ始めていた。絶望が溢れていた世界でも栄えている場所があった。その場所は、魔王城からかなり離れた場所にあった王都アナタリアという場所だった。
王都アナタリアは、メイトス達の集落を出て行った人間達の一人のタリエットが初代国王になって栄えさせた場所だった。今は、初代国王タリエットの子孫が治めていた。そんな王都アナタリアで新たな物語が始まろうとした。タリエット達と一緒に集落を出て行った人間達の運命も変えていく。
アルカリアの町で過ごしていたゼルは、大きくなり青年になっていた。ゼルの中にある特異な能力のおかげで鍛冶職人として技術を高めていた。そんなゼルだったが、そんな時、鍛冶職人の一部である噂がまことしやかに広まっていた。ある町にいる鍛冶職人が使う技術がかなり凄いという噂を聞いてその人間に会って技術を教えて貰おうとその人間がいる場所へと向かっていた。ゼルは、噂で聞いただけでその場所へと向かっていたが、中々見つからなかった。さらに探すと突然町が現れた。ゼルは、突然現れた町へと向かうと、その町は、噂で聞いたその人間がいる場所に似ていた。ゼルは、その町で噂に聞いた人間を探し始めた。しばらく探すとその人間らしい人物を見つけてその人間に技術を教えてほしいと頼み込んだ。ゼルが技術を教えてほしいと頼み込んだ人間は、カオス=コントンを去って行ったあのフレイルだった。フレイルは、突然知らない人間に技術を教えてくれと言われて少し疑問を持った。自分の事は誰にも知られていないはずだった。しかし目の前に現れた人間は、自分の事を知っている・・・・・・「何かあったらカオス教の人間が行く」その言った人間の言葉が思い出された。目の前に現れた人間がそうなのか?と思ったフレイルは、目の前にいる人間の願いを断った。ゼルは、技術を教えてほしいという頼みを断られたが、諦める事は無かった。断られてもゼルはこの町に留まって再び頼み続けた。それだけゼルの決意は固かったのだった。フレイルは、断っても何回も頼みに来るゼルの固い決意に負けて自分の持っている技術を教える事にした。それからゼルとフレイルの生活が始まった。
突然ゼルとの共同生活が始まったフレイルは、これまでの一人での生活とは違う生活になっていた。フレイルは、ゼルに技を見せる為に高度な文明の技術を使って物を作って見せた。フレイルが使っていた技術は、周りの人間がやっている技術の何倍も高度な事をやっていた。ゼルは、フレイルが見せてくれたその凄い技術を横で真剣な目をして一つも見逃さず覚えようと見ていた。フレイルは横にいるゼルからの視線を感じていたが、ゼルの方を見ないようにしながら真剣な目で覚えようとしているゼルに教えるかの様に作っていた。それからしばらく経ってフレイルは、見せるだけでなく直接ゼルに物を作る技術を教えるまでになっていた。ゼルはフレイルの技術をしっかりと体に刻み覚えていった。ゼルがやって来てから数年の時が経ち、フレイルが持つ技術をゼルに全て教え込んだ。フレイルとゼルの別れの時が近づいてきた。ゼルは、フレイルにお礼を言ってフレイルがいる町を出てアルカリアの町へと戻っていった。フレイルは、去って行くゼルの背中を見ながらまたひとりの日常へと戻って行った。アルカリアの町へと戻ったゼルは、フレイルから教わった技術を使って一つの剣を作り出した。その作り出した剣が運命の歯車の中に取り込まれていくとは・・・・・・
カオス教の拠点でしばらくゆっくりとしていたベリオレットは、そろそろさらなる行動に向けて動き出していた。ベリオレットは、カオス教の幹部達を集めて新たな拠点とする場所について話し合っていた。話し合いは、長い時間かかっていたが魔王城から遠い所にある王都アナタリアという場所に目をつけた。ベリオレットと一人の幹部は、王都アナタリアで次の行動を起こす為にカオス教の拠点から王都アナタリアへと向かった。数日後ベリオレットと幹部は、王都アナタリアに辿り着いた。ベリオレット達が王都アナタリアに辿り着いた頃、世界のどこかで後に英雄と呼ばれる事になる四人の人間が力をつけていた事はまだ誰も知らなかった。
ベリオレット達が王都アナタリアにやってくるかなり前、王都アナタリアではリメリアという人間が子供ながらに魔力と術の能力が高いと知られ始めていた。身近な人間は、その子供の能力が高い事を知られたくないようだった。リメリアは、能力を知られずに大人に成長した。だが、成長するにつれてリメリアの魔力は、日々増大していて抑え込む事をしていないと体の中を暴走するほどになっていた。その状態では周りに隠し通せる事も出来なくなっていってリメリアの能力は徐々に知られ始めた。リメリアは、暴走しそうな魔力を抑える為にある場所へと向かう事にした。その場所は、王都アナタリアにある魔法屋だった。その魔法屋には、魔力をコントロールする事が出来る人間がいるという事だった。リメリアは、その人間を頼って魔法屋までやって来た。
リメリアが向かっていた魔法屋では、ある人間が只ならない何者かが来る事を感じていた。その魔法屋にはタリエットと一緒に新しい世界に旅立ったマリルがいた。タリエットと一緒に新しい場所で集落を作っていたマリルは、一度その場所を離れて旅に出た後に王都アナタリアで魔法屋を営んでいた。マリルは、その場所で魔力をコントロールする技術を身に付けた。王都アナタリアの魔法屋に凄い人間がいる事は瞬く間に広がり有名になっていた。そんなマリルの魔法屋でマリルは運命を変える人間に出会うことになる。
リメリアは、魔法屋の扉を開けて中にいる人間に話しかけた。話しかけられた人間は、リメリアを見てその体から溢れていた魔力の凄さに驚いて奥の部屋にいた人間に報告しに行った。マリルは、魔法屋の奥の部屋でゆっくりしていると、突然店番をしていた人間が扉を開けて入って来て体から凄いオーラが溢れている人間がやって来たと伝えてきた。それを聞いてその人間の元に向かった。奥の部屋に報告をしに行った人間は、奥にいた人間を連れて戻ってきた。奥から来た人間は、如何にも凄そうなオーラを持っていてその人間は、リメリアを見てすぐに奥の部屋に来るように言ってきて奥の部屋へと戻って行った。リメリアは、その言葉に従って奥の部屋へと入った。奥の部屋に入るとそこには、何かの儀式が出来るようになっていた。オーラの凄い人間は、リメリアが入ってくるとリメリアに何故魔力が暴走しそうになっているのかを聞いてきた。リメリアは、今までの事を話した。するとオーラを持った人間が名前を名乗ってきた。凄いオーラの人間は、メリコット=マリルと名乗った。マリルは儀式を行う準備を始めた。
マリルは、儀式を行う準備を始めながら気づいていた。リメリアの体の中に禍々しい魔力が潜んでいる事に・・・・・・このまま魔力をコントロール出来ないと禍々しい魔力がその人間を壊してしまう事になるとわかっていて儀式の準備を急いだ。リメリアは、マリルが魔力をコントロールする事が出来る人間なのか?と少し気になった。マリルは、急いで儀式の準備をしながらもリメリアと色々と話をした。儀式の準備がさらに続いて、準備が終わるとマリルはリメリアを呼んだ。リメリアがマリルに近づくとマリルは儀式を始めた。マリルが術の詠唱をし始めたが、リメリアは、その詠唱の言葉がわからなかった。儀式の詠唱は数時間続いていた。マリルが術の詠唱をしていると、術の効果なのか詠唱に合わせて魔法陣が少しずつ現れていった。リメリアは、儀式の一部始終を目の前で見ていると魔法陣が完全に現れた。するとマリルが顔の向きだけでリメリアに現れた魔法陣の中に入るように指示をした。マリルの指示通りにリメリアは、魔法陣の中心に向かった。リメリアが魔法陣の中心に入ると、マリルは術の詠唱を加速させていった。術の詠唱が加速してからしばらくして術の詠唱が終わり完成した。術の完成と共に魔法陣が発光してその光はリメリアを包んでいった。リメリアを包んでいた光が消えていくと、リメリアの体の中を暴走し始めていた魔力は、コントロールを取り戻してリメリアの体の中に収まっていった。
儀式が終わってマリルは、「よかった・・・・・・間に合った」と聞こえないぐらい小さな声で呟いた。魔力抑制の儀式が終わってマリルは、儀式に体力を使いすぎたのかくたくたになっていた。リメリアはくたくたになっているマリルの方に近づいてマリルを開いている部屋へと連れて行った。開いている部屋で横になったマリルからリメリアに「この魔法屋で働いてみないか?」と言った。そう言われてリメリアは一瞬ためらった。リメリアがためらっている様子を見てマリルがさらに言葉を続けた。「リメリアの魔力は、コントロール出来るようになったが、完全なものではなくちょっとした事でまたコントロールが出来なくなることがある。それを防ぐ為にこの魔法屋で様子を見たい」と言った。リメリアは、そこまで聞くと魔法屋で働く事を決めた。そして運命の連鎖へと巻き込まれていく
魔法屋で働く事になったリメリアは、魔法屋で働いた後は毎回マリルによって魔力のコントロールを安定させる事を繰り返し何回も行っていった。普段と変わらない日々に変化の時が訪れた。しばらくしてこの魔法屋に手紙が一つ届いた。その手紙は、マリル宛の手紙でリメリアはマールに手紙を渡した。マリルは、その手紙を読むとリメリアに「私は少し用事が出来たからお前にこの魔法屋を任す」と言って何処かへと向かった。それからマリルが魔法屋に戻ってくる事はなかった。
王都アナタリアの近くの町で有名になる為に剣の修行に明け暮れていた人間がいた。その人間の名前はツクレードといった。ツクレードのいた町は、色々な冒険者がやって来ていた。ツクレードは、町にやって来る冒険者に頼み込んで剣の修行をしてもらっていた。冒険者に修行をつけてもらっている内に強くなったと思い込んでいた。だが、そのツクレードの思い込みを覆す出来事が起ころうとしていた。ツクレードがいた町にある人間が向かっていた。その人間とは、メリエルという人間だった。メイトス達がいた集落から出てタリエット達と集落を作った後にその場所から離れて剣の修行で世界各地を回りながらさらなる剣の技術を学んでいた。そんなメリエルが、後に英雄となったツクレードの身近な所まで近づいていた。
その日もツクレードは、いつも通り冒険者を探しては見つけた冒険者に修行を頼み込んでいた。ツクレードが頼み込んだ冒険者はメリエルで、メリエルはツクレードの頼みを断った。強くなったと思い込んでいたツクレードは、頼みを聞いてくれないその冒険者に怒りを露わにして冒険者に戦いを挑んだ。ツクレードは勝つだろうと思っていたツクレードとその冒険者の戦いが始まった。ツクレードは、その冒険者に今まで身に付けた技術で攻撃を仕掛けていく。冒険者は、ツクレードの攻撃を何回も風を切るように受け流してツクレードが諦めるまで攻撃をせずにつきあった。ツクレードは、その冒険者に攻撃を当てる事すらも出来ずに全く敵わなかった。メリエルは、最初はツクレードに修行をつけるつもりは全くなかったが、向かってきた人間の動きを見て何かを感じて修行をつける事にした。ツクレードは、全く攻撃を当てる事が出来なかった冒険者が修行をつけてくれると聞いて名前を聞いた。その冒険者は、メリエルと名乗った。それからメリエルとの修行が始まった。メリエルとの修行が始まると的確な指導が何回もあったおかげでツクレードの剣の腕は、メキメキと上がっていった。メリエルとの修行はそれから数年続いて、その数年でツクレードの剣の腕前は他の町まで聞こえるまでになっていた。それぐらいツクレードが強くなった時、ツクレードがいつも通り起きると、メリエルの手紙が置いてあった。メリエルの手紙を読むとそこには【最後の修行がある修行している場所に来なさい】と書かれていた。ツクレードは、メリエルが待っている修行をしている場所へと向かった。修行をしている場所にツクレードが着くと、そこには只ならないオーラを放つメリエルがいた。ツクレードは、普段の修行のメリエルから感じられないオーラの凄さに最後の修行の大変さが伝わってきていた。さらにメリエルと対峙して攻撃をする隙が全く見えないそんな空気がメリエルから溢れすぎていた。ツクレードは、隙の見えない中でメリエルに攻撃を仕掛けた。メリエルには、強くなったツクレードの動きであっても全てわかっていた。メリエルは、少しの動きでツクレードの攻撃を躱し続けた。ツクレードは、これまでの修行で学んだ事を使いながらメリエルの隙を探し続けていたが、メリエルは中々隙を見せる事は無かった。ツクレードは、中々隙を見せないメリエルを見ながら考えているとある考えが浮かんできた。相手が隙を見せないならこっちがわざと隙を見せたらどうかという考えが浮かんでわざと隙を見せた。メリエルは、ツクレードの考え通りわざと見せた隙をついて攻撃を仕掛けて来た。ツクレードは、メリエルが攻撃してきたその一瞬を見逃さずに攻撃をした。メリエルは、騙されたと気づいたが間に合わなかった。ツクレードの攻撃は、メリエルに当たり最後の修行が終わった。
メリエルの最終試練にツクレードは合格した。メリエルは、自分に教えられる事は全て教えたと言ってツクレードに別れを言ってその場を去って行った。メリエルの最終試練を乗り越えたツクレードは、さらに自分自身で修行を重ねてツクレードの名は王都アナタリアまで聞こえるまでになっていった。王都アナタリアからぜひとも兵士として迎えたいと再三にわたり連絡が来ていた。ツクレードは、再三の連絡に負けて王都アナタリアに向けて歩き出した。王都アナタリアに着いたツクレードは、街の様子を見て回った。王都アナタリアの街並みは綺麗だったが、人の雰囲気は暗い影がある様子だった。街を歩いていると反対方向から一人の人間が歩いて来ていて、その人間は前を見ていなかった為にツクレードに当たってしまった。ツクレードは、その人間に一言「大丈夫か」と言うとそのまま城へと向かった。ツクレードにぶつかった人間は、魔法屋の方へと向かった。城に着くと先ほどの街の雰囲気とは反対の明るい感じがした。ツクレードは、その異様な雰囲気のまま城の兵士としての任務に就く事になった。ツクレードと別れたメリエルは、ある場所へと向かっていた。懐に一枚の手紙を入れて・・・・・・
ある町に力自慢の少年が生活をしていた。その少年の名前はオルドラといった。オルドラは、大人顔負けの力が生まれつきあった。そのオルドラは、いつものように近くのエリザレス山脈まで歩いて向かっていた。
オルドラが向かっていたエリザレス山脈のあまり目立たない場所に小屋を作って住んでいる人間がいた。その人間はトルエリタといって、タリエットと一緒に集落を出た後に新たな集落を作ったが、その後タリエットと別れてエリザレス山脈に小屋を作りひっそりと暮らしていた。トルエリタがいつも通りに山脈を歩いているとある光景に巡り会う。
オルドラは、エリザレス山脈に着いて登っていると今日に限っては山脈の雰囲気が違っていた。その雰囲気を皮膚で感じて緊張していたオルドラは、いつも以上に警戒をしながら進んで行くと、普段はこの場所にはいないはずの魔物が目の前に現れた。オルドラは力に自信があったが、魔物の存在感はオルドラの自信をも越えていた。とりあえず魔物に攻撃をした。オルドラの攻撃は、魔物には全く効かなかった。それとは反対に魔物の攻撃は、オルドラの体に当たりダメージを受けた。魔物の攻撃は、凄いものでオルドラの心に『やばい』と思わせるものだった。やばいと思った心に体は同調して震えが現れてきた。体を震わせているオルドラに魔物は容赦なく攻撃をしようとしていた。オルドラも振るわせた体を動かして何とか魔物の攻撃を防ごうと動き出したが、魔物の攻撃は速かった。もう駄目かとオルドラは諦めて目をつむっていた。
トルエリタは、いつも歩いている場所で少年が魔物に襲われていた。トルエリタは、急いで魔物と少年の間へ向かって魔物の攻撃を受け止めた。オルドラは、駄目かと目をつむっていたが、一向に魔物の攻撃が自分に当たらなかった。その事に疑問に思って恐る恐るつむっていた目を開けると、オルドラの目の前に一人の人間がオルドラに向かっていた魔物の攻撃を受け止めていた。突然現れた人間は、魔物の攻撃を跳ね返し魔物に攻撃をした。魔物は、その人間の攻撃を受けてその場から去って行った。魔物から救ってくれた人間は、オルドラの方にやって来て「大丈夫か?」と聞いてきた。オルドラは、その人間に「大丈夫」と答えその人間に名前を聞いた。その人間はトルエリタと名乗った。トルエリタは、オルドラに「エリザレス山脈の誰も寄って来ない場所で生活している」と言ってその場を去って行った。
トルエリタは、オルドラと別れた後に拠点にしている小屋へと戻って来た。その小屋の中には書物が沢山あってその中には、トルエリタが書いた日記が机に置かれていた。トルエリタは、その日記を聞いて今さっきの出来事を書き込んだ。
トルエリタが小屋でゆっくりしていた時、オルドラは、去って行ったトルエリタを追ってエリザレス山脈でトルエリタのいる場所を探し始めた。トルエリタの住んでいる場所を探し続けていたが空が暗くなってきていた。周りが暗くなっていく中でトルエリタを探すのをやめて帰ろうかと思っていると、明るくなっている場所が見えてきた。オルドラはその明るくなっている場所へと進んで行くと、進んだ先に隠れるようにしている小屋を見つけた。オルドラは、その小屋に着くと小屋のドアをノックした。
トルエリタが小屋でゆっくりしていると外から足音が近づいて来ていた。その足音が小屋の前で止まると小屋のドアをノックする音が聞こえた。トルエリタは、何事かと小屋のドアを開けるとそこには助けた少年が立っていた。オルドラは、小屋から出て来たトルエリタに修行をつけてくれと頼み込んだ。トルエリタは、オルドラの頼みを受け入れて家の中へと入れた。オルドラは、トルエリタの小屋の中に入ると今日はトルエリタの小屋で休んだ。次の日、オルドラは住んでいた町に一度戻って、必要な物だけを持ってまたトルエリタの小屋にやって来た。そして修行の日々が始まった。トルエリタの修行は、エリザレス山脈の麓から山頂まで登っていく事から行っていった。
トルエリタから修行を受けてから数年間エリザレス山脈で修行をしていたオルドラは、トルエリタからの修行を終えてエリザレス山脈から王都アナタリアにやって来ていた。王都アナタリアでは、ある噂が町の人々の間で囁かれていた。その噂とは、城の牢屋の奥から叫ぶ声が聞こえてくるというものだった。オルドラは、その噂を街で聞いた後に本当かどうか調べる為に忍び込んだ。
オルドラが小屋を去って行った後、トルエリタの小屋に一枚の手紙が届いた。トルエリタは、その届いた手紙の内容を見て小屋を出てある場所へと向かった。拠点に戻ったメイトスの元に一枚の手紙が届いていた。メイトスは、届いていた手紙を読むとそこには【お前達の見覚えのある場所で待つ】と書かれていた。メイトスは、手紙に書かれていた内容からこの手紙は誰かが複数の人間に送りつけているのだと考えていた。そして見覚えのある場所が一体何処なのか?その場所も考えていると、一つ見覚えのある場所があった。高度な文明があったあの場所を・・・・・・誰が手紙を送って来たのかはまだわからないが、メイトスは高度な文明があった場所へと向かう事にした。
メイトスがその高度な文明があった場所に着くと見た事のある人間が三人いた。マリルとメリエルとトルエリタだった。そして知らない人間が一人いて顔が見えないようにフードを被った人間が三人と対峙していた。その人間は、突然攻撃を仕掛けて来た。攻撃を仕掛けて来た人間は強くメイトス・マリル・メリエル・トルエリタの四人はその人間に勝てなかった。