悪意の種の開花前兆
ゼルス達はその人間達が去った後に少し体力を回復させたベリオレットを連れてカオス教の拠点を離れた。少し体力を回復させたベリオレットを連れて何日も歩き続けて魔王城まで戻ってきた。戻ってきたゼルス達は魔王城の自分の部屋のベッドにベリオレットを寝かせて体力が完全に回復するまでそのままにした。しばらくして体力が完全に回復したベリオレットが起き上がった。その様子をその部屋にいたタリスタが見ていてゼルスに伝えた。タリスタに聞いて部屋に戻ってきたゼルスはカオス教の教祖に名前を聞いた。するとカオス教の教祖はベリオレットと名前を名乗るとゼルスは気になっていたパレットの末裔について尋ねた。ベリオレットはパレットの末裔について語り出した。ゼルスにパレットの末裔について語ったベリオレットはしばらくは魔王城で過ごしていたがこの後の事を知っているベリオレットはカオス教の拠点から少し離れたあの場所へと向かった。
一方その頃、少し離れた場所へと向かったどす黒いオーラを放つ人間と集団と少年はその場所でしばらく穏やかな生活をしていた。そんな風に装っていたどす黒いオーラを放つ人間はゆっくりと悪意の種を蒔き続けると同時に不思議な力を持つ鏡を使って自分の言う通りに動く人間を増やし続けた。
ゼルス達に何も言わずにあの時の事を詳しく知る為に・・・・・・魔王城から出て数日後その場所に辿り着いたベリオレットは薄っすらしか覚えていなかった時の出来事を目の当たりにした。「こんなことが行われていたとは・・・・・・」ベリオレットが辿り着いた場所で見た光景は見覚えのない人間がそこにいた集団に偽の情報を与えて悪意を増幅させようとしていた瞬間だった。ベリオレットはしばらく悪意を増幅させようとしている人間を監視していた。ベリオレットはその人間が一人になった時に話しかけるとその人間はベリオレットが危険と判断したのか攻撃を仕掛けてきた。ベリオレットもその人間の攻撃を対して攻撃を仕掛ける。今までの戦いでベリオレットも強くなっていたがその人間はそれを越えてさらに強かった。しばらく戦っていたベリオレットだったが相手が強い事がわかるとその場をいったん退く事にした。『まだチャンスがある。あの時というチャンスが・・・・・・』そう思い必死になってその場は離れた。その場を離れたベリオレットはゼルス達のいる魔王城へと向かった。ベリオレットが魔王城に辿り着くとゼルスとタリスタが突然消えたベリオレットを探していた。そしてベリオレットの姿を見つけると近寄ってきた。ベリオレットはゼルスとタリスタに一言「フェアリー族の里が危ない」と伝えると走り続けた疲労でその場に倒れ込んだ。ベリオレットが意識を取り戻したのはそれから三日後の事だった。ベリオレットが目を開けるとゼルスとタリスタがいて只何も言葉を発していなかった。ベリオレットは全てを話して二人に協力を頼んだ。二人は黙って頷いた。
それから数十年後に新たな動きが起こっていた。数十年の時が過ぎてあの時の少年は大人になっていた。その人間は数十年前の出来事をまだ覚えていて忘れるはずがなかった。大人になった少年はあの時の場所にあったあの時最初に隠れていた部屋にあった一つの書物を取りに向かっていた。しばらくしてあの時の場所に辿り着いた人間は目的の場所からその書物を持ち出した。そして持ち出した書物を持って今拠点にしている場所へと戻ってその書物を読み漁った。何か取り付かれたように読み漁った後にその書物に書かれていた術に興味を示したその人間は仲間達と一緒にその術が伝えられているフェアリー族の里へと向かった。しばらくして拠点となっている場所からフェアリー族の里に仲間達と辿り着いた。その人間と仲間達は辿り着くとフェアリー族の里のフェアリーに襲いかかった。里のフェアリー族も突然の事に驚きながらも襲ってきた人間に攻撃をして対抗した。フェアリー族の里のフェアリーに襲いかかった人間達は対抗してくるフェアリー族を力の差でねじ伏せていった。フェアリー族の里を破壊していきフェアリー族の長老を捕まえた。そして集団は長老に書物に書かれていた時を越える術の事を聞いた。長老は捕まったこの状況をどうする事も出来なかったのか時を越える術の事を集団に話した。集団は長老から時を越える術の事を聞きだした後に用済みになった長老を倒してフェアリー族の里を去った。集団が去って行くその背中から赤い炎が上がり続けていた。