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因縁の戦い

テール達が時を越える術で五千年前の世界に旅立った後タリスタの分身は役目を終えてタリスタの体はその姿は変えて跡形もなくなっていった。遠く離れたタリスタは分身からの情報でその事を分かっていた。タリスタはゼルスと一緒に町で見た事のある二人組が戻ってくるのを待っていた。しばらくしてその二人組が新たな仲間を連れて戻ってきた。ゼルスとタリスタは四人組の後を追って行く事にした。しばらく四人組の後をついて行くとカオス教の拠点となっている場所へと辿り着いた。

 オルドラとリメリアはパル達を連れて教祖がいるはずのカオス教の拠点までやって来ていた。カオス教の拠点は拠点というより要塞と言ったほうがわかりやすかった。厳重な整備がされていて侵入する事は難しそうだった。どうしたら侵入する事が出来るのか?その事を考えながらパル達はカオス教の拠点になっている要塞をくまなく調べ始めた。後からパル達を追ってやってきたゼルス達も侵入する方法を探していった。要塞の周りを調べていると何やら不自然なぐらい隠されていた洞窟を見つけ出した。パル達はその洞窟に何かあるのではないかと進み始めた。

 時間は遡ってパル達やゼルス達がカオス教の拠点へと向かっていた頃、平行世界ではどす黒いオーラを放つ人間は遺跡の中へと入っていた。どす黒いオーラを放つ人間が中に入るとそこには聖なるオーラが漂っていた。その中に悪意を取り込んだ人間が進んで行くと遺跡から出ている聖なるオーラと悪意を取り込んだ人間の放つどす黒いオーラのコントラストが異様な雰囲気を醸し出していた。どす黒いオーラを放つ人間は遺跡の奥へとさらに進んで行った。奥に進むと光が差し込んでいる場所に辿り着いた。どす黒いオーラを放つ人間は「ここがあの書物に書かれていた場所なのか」そう呟いた後に書物に書かれていた通り差し込んでいた光の上に立った。するとその光で体が包まれた。

 パル達は隠されていた洞窟の中に入って行くとそこは洞窟とはいえない整備された道が続いていた。明らかに人が使う為であってこの道には何かあるとそんな感じがするその道を前へと進んでいった。西部された道を進んで行くと大きな部屋に辿り着いた。そこには見張りが立っていた。『あやしい!!』そう思ったパル達はその見張りをしばらく隠れて見ているとフードを被った集団が反対方向から向かって来ていた。見張りはそのフードを被った集団を通すと再度見張りについた。フードを被った集団はどこかに出かけたのだろうとその光景を見てパル達は確信した。この先の場所にカオス教の教祖がいると・・・・・・フードを被った集団が去っていくとパル達は行動に出た。パル達は見張りを一撃で倒してその先へと向かった。進んで行くと明かりが見えてくると出口が見えてきて洞窟を出ると先ほど見た要塞の中へとやってきた。パル達はカオス教の拠点の中に入る事が出来た。パル達はその場にいる人間一人一人に教祖の居場所を聞きながら奥へと進んで行った。拠点の中の人間のなかにはパル達の侵入を防ごうと立ち向かってくる人間も何人かはいた。パル達は抵抗する人間達を退かせながら教祖の元へと向かって行った。その後ろからゼルス達も追って来ていた。パル達は教祖の元へと進んで行くとある部屋から気配を感じたが今は教祖の元に行く事を優先した。そしてようやく教祖の部屋にやって来て部屋の扉を開けた。

 扉を開けると目の前にあの時の人間が立っていた。そうあのカオス教の教祖がいた。教祖はパル達の顔を見ると「やっと来たか」と言ってきた。パル達はカオス教の教祖を倒す為に攻撃態勢に入った。教祖はパル達の攻撃態勢にすかさず攻撃をしてきた。パルとツクレードは教祖の攻撃を受け止めてさらに教祖に攻撃をしようとした。だがカオス教の教祖も二人の攻撃を受け止めていた。教祖と二人の攻撃は拮抗していたその状況でオルドラも攻撃に加わった。リメリアは術を使い三人をサポートしていた。カオス教の教祖との戦いは熾烈を極めた。しばらく向かい合う時間が出来た。カオス教の教祖は術を唱え始めた。『やばい!!またあの時を越える術を使おうとしているのか』そうパル達は思っていた。だが術の詠唱をしていたカオス教の教祖がいきなり術の詠唱を止めて部屋の扉の方を見た。パル達も教祖につられて扉の方を見るとそこには後を追って来ていたゼルスとタリスタが現れていた。教祖が術の詠唱を止めたその一瞬だった。パル達はその隙を見逃さずに教祖を攻撃した。剣が当たる音がしてパル達の攻撃が教祖に当たってカオス教の教祖は倒れ込んだ。カオス教の教祖は「お前達パレットの末裔に倒されるとは・・・・・・」と言った。パル達はカオス教の教祖に最後の一撃を与えた。カオス教の教祖は息を引き取った。パル達はカオス教の拠点を抜け出してその場を去った。

 ゼルス達はパル達四人組がカオス教の拠点を去った後もカオス教の拠点に留まっていた。ゼルス達はカオス教の教祖が言っていたパレットの末裔という言葉が気になっていた。タリスタはその言葉について詳しく聞こうと集落で学んだ術を使って眠りについたカオス教の教祖の蘇生を試みた。倒れ込んだベリオレットは目の前は真っ暗になっていた。段々と意識が無くなっていこうとしていたその時に何やら術の詠唱が聞こえてきていた。『この術の詠唱は・・・・・・』そうしばらく思っていると次第に目の前が明るくなって目の前にゼルスともう一人人間がいた。ベリオレットは「助かったのか」と小さく呟いたが体力はまだ回復していなかった。カオス教の教祖はタリスタの術のおかげで生き返ったが体力が回復するまで時間がかかりそうだった。タリスタはさらに分身を作る術でカオス教の教祖の分身を作って死を偽装したゼルス達は念の為に部屋の片隅に隠れてカオス教の教祖の体力が回復するまで待ち続けた。部屋で何か物音があったがしばらくすると教祖の分身がある部屋に入ってくる人間達がいた。その人間達は作った分身のカオス教の教祖の体をゆすっていた。

 光で体が包まれたどす黒いオーラを放つ人間の光が消えたその時ある場所に辿り着いていた。どす黒いオーラを放つ人間は光が消えた後に見た風景に驚いたが少し考えた後に理解する事が出来た。「ここが平行世界か!!」そう発するとその人間は最初の目的を果たした喜びで笑い続けた。その笑い声はその場所に響き渡っていてどす黒いオーラを放つ人間は笑い終わるとその場所の状況を確認し始めた。笑い続けていた時に少し騒がしさを感じていたどす黒いオーラを放つ人間はその場所から少し歩き始めた。歩いていると集団がある場所に向かっていてその集団の後を追って行った。追って行くと何処かの部屋に辿り着いた。辿り着くと追っていた集団が部屋のある場所に群がっていてどす黒いオーラを放つ人間はその集団に近寄った。すると集団がいる場所に倒れている人間と少年がいた。どす黒いオーラを放つ人間は倒れていた人間に近づくと周りの人間は気づいていないが生きている事を確信した。どす黒いオーラを放つ人間はその事を伝えるべきかどうかを考えていたがこの事を利用してこの世界に絶望を与える事にした。どす黒いオーラを放つ人間は倒れている人間が意識を取り戻す前にここにいる人間を違う場所に誘導する事にした。「ここを離れよう!!」そう一言言葉を発して今いる人間をこの場から誘導した。どす黒いオーラを放つ人間は集団と少年を連れて少し離れた場所へと向かった。


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