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ロストリアの墓にあった書物

テール達と戦って生き残った人間は自分が話しかけられた人間の事を話し終わると気持ちが楽になったのかそのまま洞窟の中で少しの間たたずんでいた。だがそれだけで済むはずはなかった。その人間に忍び寄る複数の人影があってその人影はカオス教の集団だった。カオス教の集団は自分達の秘密を喋った人間を倒そうと襲いかかっていった。秘密を喋った人間は人数的に不利ではあったが最後の抵抗をして戦った。だが人数的に不利な状況ではカオス教の集団には敵うはずは全くなかった。秘密を喋った人間は何回も攻撃されて亡くなった。カオス教の集団は先に行った者の後を追って洞窟を出て北へと向かった。洞窟の入口に戻ってきたテール達は一度エントスの町に戻って町人に洞窟での出来事の一部始終を話した後にエントスの町を出てさらに北への道を歩きだした。

 ベリオレットの指示を受けてロストリアの墓を探しに向かったこの時代のカオス教の教祖を含むカオス教の集団はベリオレットからおおよその墓の場所へと向かっていた。集団がその場所に向かって数日後ロストリアの墓があると聞いた場所に辿り着いた。周りを見渡すと向こうまで何も見えない広々とした場所に不自然に木々が生えている場所があった。ベリオレットが言っていた場所にそっくりで集団はその木々が生えている場所へとゆっくりと近づくとその場所には墓らしい物が見えた。カオス教の集団は見えた墓らしい物に近づいてよく見てみるとその墓らしい物にロストリアの墓と書かれていた。『見つけた』カオス教の集団はそう思いながら見つけた墓の中を探すと中には一つの書物が置いてあった。集団はその書物を取って中を見たが集団には何が書いてあるかはわからなかった。だがその書物がベリオレットの探している書物だと思ってその書物を持ってベリオレットがいる拠点へ戻る事にした。

 カオス教の拠点でロストリアの墓に時を越える術の書物を取りに行った集団が帰ってくるのを待っていたベリオレットは自分の部屋で集団が帰って来たと報告を受けた。ベリオレットは自分の部屋から出て帰って来た集団を出迎えた。集団からロストリアの墓で見つけた書物を受け取ると集団をその場に留まらせておいて奥にある書庫へと書物を持って向かった。奥の書庫には色々な書物が納められていて手に入れた書物を書庫の奥にある見つかりにくい場所に納めてまた集団の元へと戻っていった。集団の所に戻るとちょっと前に魔王ゼルスの情報が入ってきたと集団に伝えて集団に魔王ゼルスのいる魔王城があったアースという場所に向かうように指示をした。集団はその指示を受けて魔王ゼルスのいるアースへと向かっていった。ベリオレットは集団に次の指示を出した後にまた自分の部屋へと戻っていった。ベリオレットは自分の部屋に戻ると魔王ゼルスを倒せる機会が出てきた事を喜んだ。一方その頃、エントスの町の近くの洞窟で秘密を喋った人間を始末した

カオス教の人間はテール達を追ってメイロー樹海へとやってきた。

 テール達はエントスの町を出て北へと歩き続けてキリスの町に辿り着いた。キリスの町に入ると周りは商店が沢山あり商人が集まる商業都市だった。その商業都市に人がたくさん集まっていてにぎやかだった。辺りを見渡していたテール達だったがジェームズに異変が起こっていた。ジェームズが苦しそうな息を吐いていてテール達がジェームズの体を触ると体は異常なほど熱くなっていた。しばらく旅を続けていてゆっくりとする事が出来なかった為か体調を崩したようだった。テール達はとりあえずジェームズを休ませる事を優先させて宿屋に運ぶ事にした。宿屋に運び込んだ後に薬屋で薬を買ってきた。そして医者を呼んでジェームズを見てもらうと医者がしばらくの間休養させないといけないと言った。ジェームズにその事を話すと二人で先に行ってほしいと言ってきた。テールとマールはジェームズを置いて先に進むか?ジェームズの回復を待った方がいいのか?を少し悩んでいた。そしてジェームズをこの部屋に置いて先に行く事にした。今日は宿屋で休んで次の日キリスの町のさらに北にあるエリザレス山脈の方に行く事をジェームズに伝えてキリスの町を出た。

 テール達がキリスの町にやって来るかなり前にキリスの町の北にあるメイロー樹海にある人間が訪れていた。その人間はテールの家に手紙を入れたタリスタだった。タリスタはメイロー樹海まで戻って来ていた。メイロー樹海を通っているとふとパレットの情報が入ってきた時の事を思い出した。タリスタはあの時の洞窟へと向かっていてしばらくしてあの時の洞窟に辿り着いて洞窟の奥に入ると懐かしい景色が現れた。懐かしい風景の様に見えていたがあの時とは違う所があった。灰になった紙が散らばっていた。その事はタリスタ達がここに来た後に何かがあった事を表していた。ずっとこの場所に留まる事が出来ないのでここを出てゼルスに手紙の事を伝える為に魔王城へと足を進めた。

 エントスの洞窟を出たツクレードは魔物に襲われたという町へと向かっていた。向かっている最中にもその町の情報を集めていた。その町に向かう近道はつい最近落石が起こって通行止めになっていた。だがその道はあまり落石が起こらないと聞いて何かあるのかと考えながら道を迂回して向かった。キリートの町を抜けてテリアに辿り着いたツクレードの目の前に愕然とするほどの悲惨な状況があった。そこには町の影が少しわかるぐらいでそれ以外は魔物に壊されてしまっていた。テリアの町に残っていた人に聞いてもあまり状況を把握していなかった。ツクレードはこの町の長老に話を聞こうと長老の家へと向かった。長老の家に行って長老から話を聞くと襲ってきた魔物は赤い目をしていたと言っていた。ツクレードはその赤い目をした魔物の話を聞くと「あの時の」と呟いた。長老はさらに三人組がアースという場所を探して向かっているらしいと教えてくれた。ツクレードはその三人組がエントスの洞窟で見たあの三人組だと気づいた。ツクレードは赤い目の魔物の事を伝える為にパルの元へと戻る事にした。


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