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二つに分かれた平行世界

 世界は元々一つ世界の時間を進んでいた。だが一つの世界の時間がある出来事をきっかけに二つの別々の平行世界が作られた。別々に分かれた二つの平行世界はお互いが干渉する事もなくそれぞれの文明を築き上げていた。分かれた平行世界の一つはミラーと呼ばれていてその平行世界は平和な時間が流れていた。ある人間が光輝く物を見つけるまでは・・・・・・

 ある人間はその場所から発せられる強い魔力に導かれてやってきた。その人間は引き寄せられるようにさらに発せられる魔力がより強い場所へと進んで行きその場所に着くとそこで光輝く物を見つけて手に取ってみた。その人間はその行動が世界の運命を変える事になってしまうとはわかっていなかった。それまでの平和な時間が音を立てて崩れ落ちていく。光輝く物を見つけた人間は手に取って見ていると見つけた光輝く物は光をさらに強く光り出してその人間を包んで行く。最初は明るい光を放っていたが次第にその光は禍々しい光を放つようになってその光が光に包まれた人間の悪意と結びつき闇へと落としていった。闇に落とされた人間は包まれた光から力を受け取ってその力を使うと空は闇が覆い尽くして闇の世界へと変えていった。平行世界ミラーに生きていた人間達は光が注いでいた日常から闇が空を覆い尽くす日常に一変して光は遮られ暗黒の禍々しい雲が空を支配していった。その影響はミラーに住む人々の心の中に絶望と混沌を植え付けて少しずつ少しずつ希望の光を失っていった。闇の世界となったその世界の希望となる英雄が現れるだろうか・・・・・・

 闇に落ちた人間はアサリゲスと名乗り光に包まれて力を得たその場所を自分の拠点にして行動をしていた。その場所は闇の力が強く発していて人間の心の中に闇を持っている人間達をその場所に引き寄せていった。引き寄せられた人間達はその場所でアサリゲスの闇の力に驚きアサリゲスの部下へとなっていった。アサリゲスの集団は日を追うごとに増えていくとアサリゲスは闇の力を使って拠点を囲むように誰も入る事が出来ないように結界を張った。そして部下達にその結界の重要な場所を守るように指示を出した。アサリゲスの結界は只でさえ絶望と混沌で希望を失わせている人々の心をさらに蝕んでいった。

 世界中でアサリゲスによる闇の力が増大していたある時に一人の人間が怪しげな遺跡のようなものを発見した。遺跡を見つけた人間はその遺跡がいつからそこにあったのかもわからずにその遺跡から感じる何かに好奇心が沸きその遺跡の中へと入って行った。遺跡の中を進んで行ったその人間はその遺跡の中に不思議な場所がある事に気づきその場所へと駆け寄っていった。その場所に辿り着くとその場所には遮られたはずの光が差し込んでいた。「なぜだ?」そう思うのは当然でアサリゲスの闇の力が増大してから光が降り注ぐ事は無かった。「何故だ?」そう呟いた人間の周りに差し込んでいた光が包み込んだ。その人間は光に包まれるとその人間は意識を失って倒れ込んだ。

 それからどれくらいの時間が過ぎただろうか?その人間の意識が戻って周りを見渡すとそこには入って行った遺跡の様子ではなく全く知らない場所に倒れ込んでいた。『夢か?』そう思いながらもその人間は意識を失った後に何があったのかを考えていたが何もわからず周りに何か無いかを探す事にした。少し探し回ってみてふと空を見ると空は光が差し込んでいて明るさを感じる事が出来ていた。「ここは何処だ・・・・・・」空を見ながらそう呟いても自分がいた世界ではないのではないかと考える事しか出来なかった。その人間が歩き始めてしばらく歩いていると町が現れた。その人間は町が現れたのがわかるとこの場所の手がかりを探す為に町へと急いで向かった。その人間が町に辿り着くと町の人間に町の名前を聞いたがやっぱり全く知らない名前だった。知らない町のはずだったが何故かその人間は懐かしさを感じてしまっていた。その人間は町を探索した後に一つの結論に辿り着いていた。『この世界は自分達の世界とは違う平行世界では無いか』とそう思ったその人間は町の人間にこの近くに遺跡が無いかと尋ね回った。すると少し離れた場所に遺跡のようなものがあるという情報が手に入った。その人間は手に入れた遺跡の情報を元にその遺跡の場所へと歩きだした。その遺跡へと向かうまでに自分がいた世界とは違う光景に驚き続けていた。町から数日かかって町で聞いた遺跡へと辿り着くとその遺跡を見て『なぜ同じ遺跡があるのか?』と疑問に思いながら中へと入ると光が差し込んでいる場所を見つけた。これで自分の世界へと戻れるはずだと思っていると光が包み込んだ。その後また意識を失った。

 意識が戻ると遺跡の光が差し込んでいた場所で倒れ込んでいた。『この場所はどっちの世界の遺跡なのか・・・・・・』その人間はその事を確かめる為に遺跡の外へと出てみると空は光を遮っていた。遺跡を出て自分の世界に戻って来たと思っていると後ろから凄い音が聞こえてきてその人間は後ろを振り返ると遺跡が何かの結界のようなもので封鎖されてしまった。その人間は遺跡に何とか入れないかとしていたが結界は何人も受け入れる事は無かった。遺跡には戻れないその人間は遺跡から歩きだして近くの町を探しに向かった。遺跡の近くには町は無くさらに進んだ所まで行くとようやく町が見えてきた。その人間は町に辿り着くと町に入り町の人間に自分達と違う世界があると伝えたが町の人間は「そんな事があるか!!」と怒りながらその人間に言葉を返した。だがその人間は自分が見てきた別の世界を知ってしまって諦める事が出来なかった。その人間は見てきた事を何回も何回も伝え始めた。その行動は町の人間の態度を変える事になっていってその人間が行った別の世界の事を信じるようになっていった。他の世界があるという話はその町から噂になって広がっていった。だがその人間以外違う世界を見た者がいなかった。この後のあの出来事が起こるまで・・・・・・


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