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パル達がとった行動

パル達は王との謁見が終わり謁見の間を出た。出てしばらくしてパルはツクレード・オルドラ・リメリアとフードを被った集団の事や四人組の集団の事やさらに先ほど見せた王の不敵な笑みの事を話した。パル達は今回の魔王討伐に関する情報を集める為に一時的に解散をしてそれぞれ調べていく事にした。城を出たパル達はそれぞれの場所へと別れて向かった。パルとの二度目の対峙が終わって奥の部屋に入ったベリオレットは数時間その奥の部屋でどうしたらパル達を倒す事が出来るのかを考える事に浸った。ベリオレットが奥の部屋で考え事をしている間、その外では何事も無い時間が過ぎていた。穏やかな時間が・・・・・・数時間後パル達を倒す考えが纏まると奥の部屋の扉が開いてベリオレットが出てきた。部屋から出て来たベリオレットの顔の表情には迷いは消え悪意に満ち溢れていた。ベリオレットは早速考えた計画に向けて動き出そうと兵士に「カオス教の幹部を王都アナタリアに集めよ!!」と指示を出した。指示を受けた兵士は誰にも気づかれないようにカオス教の拠点とアルカット神殿へと向かった。ベリオレットの指示を受けた兵士達はカオス教の拠点とアルカット神殿への道を急いで進み辿り着いた。カオス教の拠点ではベリオレットの指示を待っていた四人がいた。四人はベリオレットの指示を受けて急いで王都アナタリアへと向かった。アルカット神殿にはアルトンという幹部がいてベリオレットの指示を受けて拠点にいた四人と同じく王都アナタリアへと向かった。それから数日後、王都アナタリアの城の謁見の間にはカオス教の幹部達が一堂に集まっていた。カオス教の拠点に留まっていた四人とアルカット神殿にいたアルトンだった。四人とベリオレットはアルトンの事は顔さえもわかっていなかった。ベリオレットは集まった五人に計画の内容を伝えた。聞かされたパル達を倒す為に計画はまずパル達の行動を把握する事から始めるという事だった。その後の事は随時指示をするという事を聞かされた五人はその計画のパル達の居場所を突き止めようと謁見の間を出ようとしていたその時、メグリアットが思い出したようにこの城の行動を監視している人間がいる事をベリオレットに告げた。ベリオレットはその報告を聞くと先ほどの計画はしばらくしてから動くようにと指示をしてきた。アルトンを含めた五人はそれぞれの計画の為に王都アナタリアから各地に向かった。

 魔王ゼルスが封印されて世界が平和になって人々に笑顔が戻ってきた。その平和の裏で少しずつカオス教の拡大が行われていて主で舞台に出てくる事がほとんど無かったがアルカット神殿以外にも拠点が続々と出来上がっていた。だが表舞台に出てくる事がない為にその詳しい情報がわからない事が多かった。王都アナタリアにいるベリオレットが幹部達に指示をしてカオス教の混沌と絶望を世界にもたらせという教えを広めて行こうとした。魔王ゼルスが封印され平和になった一方でカオス教の拡大がさらに進んでいくのであった。カオス教の拡大が行われる前、メグリアットからこの城を監視している人間の情報を聞いたベリオレットはすぐさまその人間を見つけようと試みる事にした。カオス教の人間になった城の人間を街のあちこちに配置して監視しようとする人間を探し続けた。数日後、城の行動を監視している人間がわかったと報告を受けた。その報告によるとその人間はあのパルと一緒に魔王討伐に出たリメリアという人間だった。ベリオレットは『何故だ?なぜリメリアが城の行動を監視しているのか?もしかして正体がばれたのか?』そう心の中で思っていたがリメリアのいる場所はわかっていた。王都アナタリアにある魔法屋がリメリアのいる場所だった。すぐさま兵士にリメリアの監視を命じた。そしてリメリアの動きを監視しながらリメリアにこちらの動きを悟られないように行動を開始した。リメリア以外の人間にも監視するようにと拠点の人間に指示を出した。

 平和になってから数年の時が経った時、ある場所でさらなる物語の始まりを告げる出来事が起こっていた。その場所は学術都市オシエーテだった。学術都市オシエーテにあったオスタリア図書館にいたロストリアにある一枚の差出人不明の手紙が届いた。ロストリアはその差出人不明の手紙を開けて読んでみるとそこには図書館最深部のさらに奥にあると伝えられている書物の事をパル達英雄に伝えてほしいと書かれていた。図書館に伝えられている書物の事は図書館の人間でもほとんど知られていないはずなのになぜこの手紙の主はその事を知っているのか?と疑問に思いながらもパル達に手紙を出した。

 パル達と別れたリメリアは王都アナタリアの魔法屋で働きながら王の動向を探っていた。魔法屋に入ってくる情報では噂程度の情報で王都アナタリアに広まっていると言われているカオス教という集団がいる事がわかった。なんでもそのカオス教の集団は城にいる王様と関係していると噂されていた。魔王ゼルスが封印されて以来、王の行動を調べていたが今の所怪しい動きが見当たらずにパルが言っていた王の不敵な笑みの正体もわからなかった。リメリアが日々王の行動を監視しているとリメリアの元にある物が届いた。

 パルと別れたツクレードとオルドラは魔王封印の時にいた謎の四人組について調べていた。四人組の情報はなぜかかなり少なかったがその少ない情報を頼りに調べてエリザレス山脈の近くまでやってきた。だが情報はここまででその後の足取りが全くわからなくなっていた。この辺りに何かあるはずだが見渡しても何も見つからなかった。それもそのはずだったこの周辺は結界が張られていて守られていて普通の人間はわかるはずはなかった。ツクレードとオルドラはしばらくエリザレス山脈の麓で捜索を続けていたがそんなツクレードとオルドラの元にある物が届いた。

 パルの元にリメリアやツクレードやオルドラに届いたロストリアが送った手紙が届いていた。その手紙にはパル達に今すぐ学術都市オシエーテに来てほしいと書かれていた。テールはその手紙を読んで学術都市オシエーテへと向かって急いだ。ツクレード・オルドラ・リメリアもパルと同じ手紙を読んで学術都市オシエーテへと向かっていた。再結集の場所学術都市オシエーテへ・・・・・・来てほしくないあの集団も一緒に。

パル達の監視はツクレードとオルドラはアルカット神殿の人間が監視していてリメリアは王都アナタリアの人間が監視してカオス教の拠点の人間はパルを監視していた。それぞれを監視していた人間が監視していたパル達が何処かへと向かい始めるとその後を追っていった。パル達が学術都市オシエーテに向かった数日後、パル達四人は手紙に書かれていた学術都市オシエーテへと辿り着いた。学術都市オシエーテの入口で再結集した四人はそのままロストリアのいるオスタリア図書館へと向かった。図書館に着くと中に入るとロストリアが待ち構えていた。そのロストリアに案内されて図書館の最深部へと向かって歩きだした。その少し前、パル達が学術都市オシエーテへと向かっているその後ろを追って来ていたカオス教の集団は学術都市オシエーテに辿り着きそのままオスタリア図書館の前で図書館に入ったパル達が出てくるのを待っていた。その頃、パル達ロストリアに案内されて図書館の最深部までやって来ていた。ロストリアは図書館の最深部に着くとまずパル達に集まってもらった訳と差出人不明の一枚の手紙をパル達に見せた。そして図書館の最深部に集まった情報についてもパル達に教えた。その情報は数年前に魔王が封印された時にいたフードを被った集団は絶望と混沌を教えとするカオス教という集団だという事が分かったという事だった。カオス教の教祖には特殊な術を使うという噂があるという事も・・・・・・その事をロストリアから聞いた後にロストリアからさらにカオス教の集団がアルカット神殿を中心に活動している事、カオス教の教祖が使っていると噂になっている術がこの図書館にずっと伝えられている書物に書かれている術なのではないかという事を教えてくれた。ロストリアはそこまで言うと最深部の奥へと消えていきしばらくすると図書館に伝えられている書物を持ってきてパル達に見せてくれた。パル達はロストリアが持ってきた書物を見るとそこに書かれていたのは時を越える術の事が書かれていてその術はフェアリー族に伝わる術でフェアリー族の長老が知っていると書かれていた。パル達はオルドラとリメリア、パルとツクレードの二手に分かれて行動をする事にした。オルドラとリメリアはカオス教の教祖が使っていると噂されているその術が伝えられているフェアリー族の里に行ってその里の長老に会いに行くと言った。パルとツクレードはカオス教の集団が拠点にしているアルカット神殿に向かう事にした。次の場所に向かおうと図書館の最深部から去ろうとしたパル達にロストリアが今見た書物を複製した物を渡してきた。パル達は複製した書物を受け取ると図書館の最深部から去ってさらに図書館を出てそれぞれの場所に向かった。合流の場所を王都アナタリアと決めた。

オルドラとリメリアはパルとツクレードと別れて時を越える術の事を聞きに行く為にフェアリー族の里へと向かっていた。ロストリアから貰った複製された書物にフェアリー族の里の場所が書かれていてその場所に向かう為にエリザレス山脈を目指していた。エリザレス山脈に辿り着くと急ぐあまりそのまま山道を登り始めた。山頂を越えてメイロー樹海の入口に向かっているとある場所でまたオルドラが立ち止まった。前も見た光景でリメリアは何かあるのだろうと思っていたがオルドラが動き出すまでその場で待ち続けた。しばらくするとオルドラが動き出すとそれに合わすようにリメリアも一緒に動き出してメイロー樹海の方へと降りて行った。メイロー樹海に入ったオルドラとリメリアだったがあの時苦労した霧も何事も無かったように進みメイロー樹海を越えた後に西の方角へと進んだ。西へと進んで森を探していた。それは複製した書物にはフェアリー族の里はその森の中に隠れて存在していると書かれていた。リメリアとオルドラは何日もかかる道をゆっくりと進んで行ってようやく森が見えてきた。森を見つけたリメリアとオルドラはそのまま森へと歩き森に着くと森の中をくまなく探し続けてフェアリー族の里の入口を探し当てた。リメリアとオルドラは気づいていなかったがその後ろからフードを被ったカオス教の集団がついて来ていた。リメリアとオルドラがフェアリー族の里に入るとそこには人間の町とは少し雰囲気が違っていた。リメリアとオルドラはフェアリー族の里にいるフェアリー族に長老の家の場所を聞きながら歩いて長老の家へと向かった。長老の家に着くと家から長老らしい人物が現れたのを見たリメリアとオルドラは長老らしい人物に話しかけた。長老はリメリアとオルドラに話しかけられて逆に話を聞かせてほしいと言われた。リメリアとオルドラは今までの話を長老にすると長老は察したのか時を越える術を承諾した。修行の場所に行こうとしたその時、フェアリー族の里に悲鳴が起こった。リメリアとオルドラの後を追っていたカオス教の集団はリメリアとオルドラがフェアリー族の里に入ってしばらく里の入口で待っていたが中々戻って来ない事に苛立って里の中に入り襲撃をした。突然の襲撃を受けたフェアリー族の里のフェアリーは悲鳴を上げて逃げ惑った。リメリアとオルドラはその悲鳴で振り返るとフードを被ったカオス教の集団が襲いかかってきた。オルドラは襲いかかって来ているフードを被ったカオス教の集団の攻撃をすぐさま受け止めに行った。オルドラがカオス教の集団の攻撃を受け止めた後リメリアはすぐに補助魔法を発動させてオルドラの行動を助けた。カオス教の集団とオルドラの戦いはリメリアの補助魔法の効果で拮抗していた。だが時間が過ぎていくとオルドラに疲れが見えてきたのか押されだした。リメリアも押されだしたオルドラをこれまで以上に補助魔法でサポートするがそれさえも通用しなくなっていた。そんな時、押されだしたオルドラの様子を見ていたフェアリー族の長老は懐から何かを取り出した。長老の懐から出て来た物はオカリナでそのオカリナはフェアリー族に代々伝わっているオカリナだった。そのオカリナを長老が吹くとそのオカリナから出た音色が辺りに響き渡った。辺りに響き渡すその音色はやさしさに包まれるような音色でその音色がフェアリー族の里にいたカオス教の集団の動きを止めていた。カオス教の集団の動きが止まったその隙を疲れていたオルドラが力を振り絞りカオス教の集団を倒していった。カオス教の集団が倒れていく事で戦いが終わりフェアリー族の里の戦いが終わった後に長老は予定通り時を越える術の修行の場所へと二人を連れて行った。


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