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カルス強襲

 場所は変わって魔王城ではパル達の情報が次々に入ってきていた。ゼルスはその情報の量に少しだけ恐怖を感じていた。だがそんな顔を出さないようにして何とかしなければいけないと思って部下にタリスタを呼びに行かした。ゼルスの部下はゼルスの指示通りタリスタの部屋にタリスタを呼びに向かった。タリスタの部屋に着いた部下は部屋の中に入りタリスタに「ゼルス様がお呼びです」そう伝えるとタリスタは部屋を出てゼルスの元へと向かった。しばらくするとゼルスがいた場所に急ぐ足音が近づいてきて扉が開くと呼び出したタリスタがやって来た。ゼルスはやって来たタリスタにパル達に対抗する為に魔物を引き連れてカルスの町まで行ってパル達に対抗して行動不能にするようにと命じた。タリスタはゼルスの指示を受けて魔物を引き連れてカルスの町に行く為にその場を去って魔王城を後にした。ゼルスはカルスの町へと向かうタリスタの背中を見送った。『タリスタなら大丈夫・・・・・・タリスタなら』と思っていたが何故だか不安は拭い切れないままだった。『パレットに似たパルという人間に・・・・・・何故似ているのだ。パレットとはどんな関係が・・・・・・』ゼルスは魔王城の中で只タリスタが戻ってくるのを待っているだけだった。

 一方その頃、カオス教の拠点の一つになっているアルカット神殿にベリオレットの手紙を持ってきた伝書用の鳩が辿り着いていた。アルカット神殿でベリオレットの伝令の鳩を見つけた人間は鳩の足についていたベリオレットの手紙を神殿の事を任されていた人間の元に持って行った。神殿を任されていた人間はメグリアットの部下でメグリアットの部下は手紙を読むと神殿の近くで活動していた幹部級の人間を呼び戻す為の人間を送った。幹部級の人間の場所に送った人間は幹部級の人間にベリオレットの伝言の事を伝えた。ベリオレットの伝言の事を聞いた人間達は急いで集まって話し合いをする為にアルカット神殿へと戻ってきた。戻ってきたカオス教の幹部級の人間達はアルカット神殿の中でベリオレットからの指示が書かれていた手紙の内容を話し合っていた。アルカット神殿の大きく広い場所で話し合っていると信者の一人が「魔王を倒しに行こうとしている者は今どこら辺に来ているのか?」と魔王を倒しに行こうとしている者の今の場所を確認してきた。その場所を知っている信者が「メイロー樹海まで来ている」と答えた。幹部級の人間達の話し合いはしばらく続き入ってきている情報で魔王側もカルスの町にタリスタという人間を向かわせたという情報があってその事を利用する事にした。そう決まった後、カオス教の幹部級の人間は腕の良い人間をパル達の監視の為に向かわせると同時に魔王側か送ったというタリスタという人間が通り道へと操っている魔物達とタリスタに似た人間をその場所へと向かわせた。

 時間は少し遡りエントスの近くの洞窟で魔物を倒したパル達は洞窟の入口まで戻ってきた、入口まで戻ってきたパルの表情は少し難しい顔をしていた。仲間達は『どうしたのか』と思いながらも言葉には発する事は無く四人で一度エントスの町へと向かった。パル達がエントスの町に戻ってくると傷を負っていた人間に魔物退治の事を伝えようと探したがその人間はすでに息を引き取っていた。パル達は助けられなかった悔しさを抱きつつその人間を大切に弔うと魔王討伐する為にさらに北にあるエリザレス山脈の麓を目指してエントスの町を出て歩きだした。パルは相変わらず難しい顔をしていたが他の三人は気にしていないフリをしながら二日ほど歩いてエリザレス山脈の麓の近くまでやって来てさらに進んで行くとエリザレス山脈の麓には木々が多く樹海が出来上がっていた。人々はこの樹海を迷うと戻って来られないという事からメイロー樹海と呼んでいた。パル達一行はそのメイロー樹海へと入って行った。パル達がメイロー樹海の森を歩いていると只でさえ木々が生い茂って分かりにくくなっている所にさらに霧が出始めた。霧が出始めてパル達の視界を少しずつ奪っていく中歩き続けていたが数分後にさらに霧は濃度を高めてパル達の視界を完全に奪って見えなくなっていた。そんな状態になっていても前へ前へと歩き続けていると微かに風の音が聞こえてきた。霧によって視界を奪われたパル達は微かに聞こえてきた風の音は奇跡で微かに聞こえてきた風の音がする方向に歩いて行った。微かに聞こえてきた風の音は進むにつれて強くなっていってさらに霧で見えないはずの視界に微かに洞窟らしきものが見えてきた。パル達は見えてきた洞窟らしきものに向かって歩くと予想通り洞窟が目の前に現れた。パル達は見つけた洞窟の中に入る事にした。暗くなっていく洞窟を念入りに調べながら進んでいると仲間が洞窟の奥で何か見つけて「早く来てくれ」とパルを呼んできた。仲間が呼んでいる洞窟の奥に行くと誰かがその場所にいたであろう痕跡が残っていた。パル達はその痕跡を見てこの場所に何があったのかを調べる為にさらに探索すると一枚の手紙を見つけた。その手紙には【あの人に・・・・・・あの人に会いたい!!】と書かれていたが文書の一部はかすれていて見えなかった。パルはその手紙に書いている事を見た後に何故か懐かしさをその手紙から感じていた。パルはその手紙をいきなり燃やした。パルが何故その手紙を燃やしたのかはわからなかったが仲間達はそのパルの行動に驚いて手紙についた火を急いで消していた。しばらく洞窟の中で時間を過ごした後に洞窟の外に出ると霧は消えていて樹海の風景がはっきりと見えていた。パル達は霧の晴れた樹海を越える為に道を進んだ。そしてメイロー樹海を抜けてエリザレス山脈の入口に辿り着いた。

 怪しい動物が向かった方角にパレット達は向かっていた。パレット達は道を進んでいると向かっている方向から複数の人間が向かって来ていた。向かって来ていた複数の人間達の様子を見る為にパレット達は物陰に隠れた。向かってきた人間達がパレット達の横を通り過ぎる時パレット達はハッと驚いた。その人間達には見覚えがあってあの時のフードを被った集団だった。その集団が去った後、パレット達はその集団の後を追って来た道を引き返した。そしてその集団が向かった先には・・・・・・

 あの魔王ゼルスにパレットの居場所の事を伝えて以来結界を張って小屋でカオス教の調査をしていた二人組は暗黒のオーラが世界を包んでいても変わらない時間を過ごしていた。久しぶりに小屋の外に出た二人組の目の前に四人組の人間が現れた。二人組の人間は突然現れた四人組の中の一人の顔を見て驚いた。そして「あの時のパレットの顔に似ている・・・・・・」そう呟いた。二人組にそう言われた人間は頭の中が『?』となっている。二人組は突然訪ねてきた四人組を小屋の中に案内した。四人組は案内されて小屋の中へと入って行った。二人組は謎の四人組を小屋の中に招き入れた。謎の二人組の小屋の中は無数の本で埋め尽くされていた。二人組は謎の四人組のしかもあの時出会ったパレットに似ている人間に話を聞かせてくれと言った。謎の四人組は時を越える術を使って未来から時を越えて来た事や魔王ゼルスの事やフードを被った集団の事や旅の語り部の事を話してくれて日記のような物を見せてくれた。二人組は四人組から見せてもらった旅の語り部の日記を見終わると四人組の話を理解する事が出来た。二人組は四人組に自分達も四人組と同じで時を越える術を使った事やその時の異変で過去の世界に行った事やパルという人間と旅をした事を四人組に話した。四人組がパルという名前を聞いて二人組に名前を聞いてきた。二人は四人組に自分達がオルドラとリメリアだと名乗った。オルドラとリメリアと名乗った二人組は今頃この世界線のオルドラとリメリアはパル達と魔王ゼルス討伐に向かっていると言った。オルドラとリメリアはさらに時を越えた事で色々分かったパレットという人間の事やフードを被った集団の事を四人組に伝えてオルドラ達はパルと四人組の一人がパレットという人間と魔王ゼルスに似ている事も伝えた。四人組の一人は驚いていてその事を聞いた四人組はパル達の元に向かう為にオルドラとリメリアの小屋を出て行った。謎の四人組は結界が張っていたオルドラとリメリアの小屋をどのように知る事が出来たのか?それはまだわからない。

 タリスタは魔王ゼルスの命を受けて魔物を引き連れて魔王城からカルスの町へと急いでいた。フードを被った集団を追ってやって来ていたパレットはその様子を見ていた。パレット達は向かっている集団にタリスタがいる事に気づいていた。タリスタに気づいたパレット達はタリスタの方に向かって行こうとするとフードを被った集団がタリスタの方に向かっていた。タリスタの方に向かおうと思っていたパレット達はその歩みを止めて状況を見守る事にした。フードを被った集団が操った魔物とタリスタの方に向かっていると土煙が上がってしまった。その上がった土煙にタリスタは気づいて土煙の方をよく見ると土煙と同時に魔物がこちらに向かって来ているのを確認した。タリスタはその光景に何故か違和感で足を止めてしまった。ついてきた魔物以外は来るはずがないのにとそう思っていると向こうから来た魔物が近づいてくると魔物の目が赤色に変わっていた。その魔物の赤色の目を見てあの時のアルカット神殿の事を思い出す。「あの時の魔物の目だ!!」タリスタは向かって来る魔物に突撃していった。タリスタと魔物達との戦いは始まった。前にアルカット神殿で戦った時は歯が立たなかったが今回は少しマシになっていて互角の戦いをしていた。魔物達との戦いは拮抗していてタリスタは『戦える!!』とそう思っていた時、魔物達が戦っている後ろから人間が現れて鋭く細い矢を放った。放たれた矢は凄い音を立ててタリスタに向けて飛んでいった。タリスタは遠くから飛んできた細い何かに気づき何とか避けた。矢はタリスタが避けたその場所をすり抜けていった。魔物はタリスタが飛んできた何かを避けたその一瞬の隙を見逃さなかった。その隙をついて魔物はタリスタに攻撃を仕掛けてきた。鋭く細い矢が放たれたその一瞬が戦いの風向きを変えて戦いはタリスタ達が防戦一方になっていき劣勢になったのに気づくと戦う事をやめてその場から立ち去った。フードを被った集団はタリスタが去って行くのを追う事もなっく違う場所へと向かった、パレット達はその集団の後を追った。

 カオス教がタリスタと戦っていたそのすぐ後、パル達はエリザレス山脈の入口の道から山脈を登って行こうとしていた。エリザレス山脈は高く道も険しい道だったがその道を一歩一歩歩いて行った。パル達はしばらく歩き続けて山頂までもう少しの所までやってきた。その場所でオルドラは少し立ち止まり何か思いにふけっていた。パル達もその様子を見て少し立ち止まった。それからしばらくしてオルドラが歩きだしてパル達もオルドラの動きに連動するように歩きだして山頂へと向かった。山頂に近づくと空気は薄くなっていき歩くのが大変になっていった。パル達は何とか山頂に辿り着くと少し休憩を取る事にした。山頂から見える景色はまさか世界が暗黒のオーラを持つ魔王ゼルスの力が強くなっている事を忘れてしまうぐらい凄かった。パル達は休憩を終わらすと来た道と反対側の麓への道を歩きだした。だがこの時すでにある出来事が起きていた。反対側の麓まで下りて来たパル達は近くにあるカルスの町へと歩きだした。

 タリスタが逃げて行ったのを確認したカオス教の集団はタリスタに成りすましたカオス教の信者と操っている赤色の目をした魔物と共にカルスの町へと向かわせた。カルスの町に辿り着くと集団は町の破壊を始めていった。カルスの町にあった建物は魔物が破壊する音と共にあっという間に壊れて人々はその様子に絶望の声をあげて彷徨っていた。それでも魔物は容赦なく町の破壊をして煙が上がった。一方その頃、カオス教に操られた魔物の集団と戦い劣勢になったタリスタは魔王城まで戻ってきていた。魔王城に戻ったタリスタはゼルスにあの時の魔物に襲われた事を包み隠さずに話をした。ゼルスはその話を聞いてまずタリスタの事を気遣いながらも長い事探し続けたあの時の集団の情報が得られた事に歓喜した。ゼルスは部下に今すぐタリスタと戦った魔物の集団の行方を調べるように指示をした。タリスタには魔王城にやって来る者に対して警戒を強めるように指示をした。タリスタは魔王城の警戒を強くした後に自分の部屋でゆっくりと過ごした。

 パル達はエリザレス山脈を越えてカルスの町へと向かって歩いていた。少し歩いていると前方から煙がたくさん見えてきてその煙が見えている方向はカルスの町がある方向だった。パル達はその煙を見て嫌な予感がしてカルスの町に向かうスピードをあげて急いだ。パル達が急いでカルスの町に辿り着くとそこには魔物の集団が町を破壊していて焼け野原になっていた。その光景を見たパル達は抑えきれない怒りですぐさま魔物に向かって攻撃をしていた。いきなり魔物の集団とパル達の戦闘は始まり激しい戦いが始まった。激しい戦闘が続いていた中魔物の集団から一人の人間が現れた。その人間はパルの目の前に来ると剣を振り下ろして攻撃を仕掛けてきた。パルはその攻撃を躱して距離を少し開けて対峙した。しばらくその人間と対峙していると攻撃をしてきた人間が名前を名乗りだしてタリスタと名乗った。その人間との対峙はその後もしばらく続いて時間が過ぎていく。その人間が放つオーラにパルは動くに動けないほどのかなりの実力者だった。その人間もパル達の前では慎重に動かなかった。そんな中タリスタと名乗った人間が動き始めた。タリスタが動き始めるとその動きに合わせてパルも動き始めた。何回かの斬撃が起こった後、二人は接近して顔が近い距離でのにらみ合いが少しの時間が続いた。その時間は静けさが空間を覆っていた。これまで戦っていた魔物の集団とパルの仲間達は戦う事すら忘れて見守る事しか出来なかった。そんな時、タリスタが「まだ・・・・・・わけには・・・・・・」と小声で呟いたがその言葉の全てはわからなかった。パルはタリスタの集中が一瞬途切れたタイミングでタリスタに一撃を与えた。タリスタもパルに一撃を与えた。お互いに傷を負い膠着しているとタリスタが後ろへとさがるとそのままその場を去っていった。パルが周りを見渡すと魔物の集団も消えていた。戦う事を忘れていたパルの仲間達がパルに近寄ってきて仲間達は傷を負ったパルの手当をすると治るまでしばらくカルスの町に滞在する事にした。

 パル達とタリスタに扮したカオス教の集団が戦う少し前、そのカオス教の集団とは違うカオス教の集団の別動隊がアルカット神殿からパル達の監視の為にカルスの町へと向かっていた。監視する為に向かっていた集団とは違う集団はタリスタの方に向かっていてタリスタを退けてからカルスの町へと向かう事になっていた。カオス教の別動隊はカルスの町の近くでパル達が来るまで待機をしていた。タリスタに扮したカオス教の集団がカルスの町を破壊していて煙が上がっていた。その様子をカオス教の別動隊は待ちながら見ていた。そんな時、パル達がカルスの町から上がる煙に気づいて現れた。カルスの町でタリスタに扮したカオス教の集団とパル達一行の戦いが始まろうとしていた。戦いが始まって長い間少し遠い場所で見ていたカオス教の別動隊はタリスタ扮したカオス教の集団がその場を去ったのを見るとパル達の監視の任務に入っていった。パル達に何かあったのかしばらくカルスの町に留まるようなので監視を目的とした別動隊もカルスの町でしばらくパル達を監視する事にした。

 カルスの町でパル達と戦ったカオス教の集団は魔王とその集団がやったように見せかける為に魔王城がある方向へと逃げて来ていた。その集団を追うようにパレット達がついてきていた。その事を知らないカオス教の集団はタリスタに扮した人間がパル達との戦いで負った傷を癒す為にある場所まで来ると隠れる事が出来る洞窟を探しながら進み始めた。しばらく進んでいたカオス教の集団は良さそうな洞窟を見つけ中に入っていった。カオス教の集団を追っていたパレット達は集団が洞窟へと向かって行くのを確認した後にしばらく近くに留まって集団の次の行動を見守ろうとした。パレットが追っていたフードを被った集団は洞窟に入った後そこから動く気配が全く無かった。パレット達はその事を不思議に思ってフードを被った集団が入った洞窟の中に入って今も洞窟の中にいるかを確認しに奥へと進んだ。パレット達が洞窟の奥に行くとフードを被った集団は洞窟の中で留まっていた。パレット達はその様子を確認した後に洞窟の入口に戻ろうとしたがフードを被った集団は洞窟の中に入ってきたパレット達の気配を感じ取っていて魔物を使ってパレット達に攻撃を仕掛けてきた。魔物の攻撃はパレット達に当たってパレット達は少しだけ傷を負ったがそれでも魔物に対して反撃をした。魔物もパレット達の攻撃を受けて傷を負った。パレット達はその隙を見て洞窟から脱出をした。魔物達はパレット達を追う事をしなかった。パレット達は洞窟から出ると魔物から受けた傷を治す為に学術都市オシエーテの近くにある町まで行く事にした。

 違う世界線のリメリアとオルドラの元に現れた謎の四人組はパル達とタリスタに扮したカオス教の人間が戦った後のカルスの町に現れるとタリスタの噂を聞くと何かおかしいと思ったのかタリスタの状況を調べる為にタリスタが逃げた方向に向かっていた。謎の四人組には逃げる方向がわかっていた。【魔王城だ】謎の四人組は先に進んでいると怪しい洞窟を見つけた。謎の四人組はその洞窟が何か怪しいと思って洞窟の中へと入って行った。

 パレット達が来た後の洞窟の中にいたカオス教の集団はゆっくりと傷を治す為に洞窟の中に留まっていた。「せっかくタリスタという奴の名を語りパル達を倒そうとしたのに・・・・・・」と呟いたタリスタに扮したカオス教の人間と魔物はその場所に忍び寄る新たな人間の気配を察知していた。カオス教の集団はその場を去ろうとして魔物達も動き出した。タリスタに扮した人間は忍び寄ってくる人間に気づかれないように金縛りの術の詠唱をしていた。カオス教の人間が去ろうとした時忍び寄ってくる人間達に術を発動させた。発動させた術は入ってきた何者かの行動を防いだ。カオス教の人間と魔物達は忍び寄ってきた人間が金縛りの術で動けないうちにその洞窟を去った。またしてもカオス教の集団を逃した何者かは金縛りの術が解けると洞窟を出て魔王城に向かった。

 カルスの町でタリスタと戦ったパル達はパルが負った術の回復の為にカルスの町にしばらく留まっていた。その間でもカルスの町を襲った集団の情報を一つでも多く集めていこうとしていた。しばらくするとカルスの町にいたパル達の元に魔物の集団の情報が入ってきた。パルとの戦いでタリスタと名乗っていた人間が魔王ゼルスの片腕と言われるぐらいの人間だとわかってパルはその凄さに驚いた。魔物の集団が学術都市オシエーテの方角に逃げて行った事もわかった。その情報がわかった時にはパルの傷はもう全て回復していた。パル達は学術都市オシエーテの方角に逃げた魔物の集団を追って旅を再開する事にしてカルスの町を出た。学術都市オシエーテにはオスタリア図書館という大きな図書館があって大きく栄えている都市でカルスの町から五日ほどかかる為にまず中間地点にあるオルタスの町へと向かう事にした。二日ほど歩いてオルタスの町へと辿り着いた。パル達がオルタスの町に辿り着く数日前パレット達は洞窟からオルタスの町へ辿り着いて町の宿屋に部屋を取った。その宿屋の部屋で洞窟で魔物から受けた傷を治そうと傷を受けた場所を見ると魔物の攻撃を受けた時より傷か開いていた。その事に気づいたパレット達は急いで傷を塞ぎ直してしばらくオルタスの町で情報を集めた。それから数日間オルタスの町で情報を集めていたパレット達はあの時の四人組を見つけた。パル達がオルタスの町の中に入ると学術都市オシエーテの近くにあるので少しだけ栄えていた。パル達はオルタスの町で足りなくなった食糧などを買い足す為に商店を巡った。パルはオルタスの町にいる間何者かに見張られている感覚になっていたがその何かはわからなかった。パレット達は四人組を見つけたがその後からフードを被った集団が尾行しているのに気が付きその後をついて行く事にした。四人組を尾行していたフードを被った集団は洞窟にいた集団とは少し違っていた。違う集団だと気づいたがパレット達はフードを被った集団の後を追っているとその集団は四人組を監視するだけのように見えた。パル達は商店を巡って準備を整えてオルタスの町を出ると学術都市オシエーテに向かって歩きだした。パル達は急いだおかげで予定より早く辿り着いた。


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