高度な文明のなれの果て
かなり昔には噂程度にしか語られていなかったがこの世界には高度な文明が栄えていた時代があって太陽の光が幾度にも降り注いで高度な文明の繁栄を喜んでいるような日々が続いていた。その高度な文明ではさらなる繁栄の為の計画を複数の文明の有力者達が話しあっていた。文明の有力者達が話し合っていた計画をカオス=コントン=キョウ計画と名付けられて誰にその計画を実行させるかを選び始めていた。高度な文明の有力者達は議論に議論を重ねて二人の人間を選んで計画を進めさせた。この計画を有力者達から選ばれて主導している人間の一人はワーキュレート=カオス=コントン=ブレインという人間でもう一人の人間はメイトス=パレットという人間だった。その二人が主導してカオス=コントン=キョウ計画が進められた。計画に関わっていない人間にはそのカオス=コントン=キョウ計画がどんな計画なのかさえもわからないものだった。計画は二人が主導して順調に進んでいるはずだった。だがカオス=コントン=キョウ計画の裏側ではさらにある計画が進んでいたのであった。メイトスがあの場所であの文書を見つけるまでは・・・・・・
カオス=コントン=キョウ計画が進んでいた高度な文明の人間は計画の裏で行われていた計画も知る事はなかった。ある日カオス=コントン=キョウ計画を進めていたメイトスは計画が進められている部屋に着くといつも通りに計画を進めていた。何気無く部屋の中に無造作に置かれていた文書の中から一つの文書を手に取ってみた。たまたま取ったその文書の内容を見てみるとそこに書かれている文章はカオス=コントン=キョウ計画について書かれている文書ではなかった。その文書を見たメイトスは一瞬時間が止まったように動きを止めた。一見してカオス=コントン=キョウ計画の文書のように見えるが見る人間が見たら違うという事がわかる事が書かれていた。『この文書は一体何だ?』と思ってよくよく詳しく見るとその内容はカオス=コントン=キョウ計画の裏で行われていた計画の事が書かれていた。メイトスはその文書に書かれていた計画の事をウラカオス=コントン=キョウ計画と名付けてその文書を見ながらこの計画を誰が計画しているのか?と考えながら自分で調べてみようとこの文書を持って自分の部屋へと戻って行った。
メイトスがウラカオス=コントン=キョウ計画の文書を持って帰ってすぐにその文書があった部屋に入る人影があった。その人影はその部屋にあったたくさんの文書の中にあったウラカオス=コントン=キョウ計画の文書が無いことに気づき自分の前にこの部屋に入った人間の事を調べた。そしてその前に入った人間がメイトスだという事がわかるとその人間はメイトスの部屋へと向かった。
一足先にウラカオス=コントン=キョウ計画の文書を自分の部屋に持ち帰るとその文書をさらに読み込んだ。読み込んだ文書には進めているカオス=コントン=キョウ計画の事も詳しく書かれていた。その事に気づいたメイトスはカオス=コントン=キョウ計画を進めている人間の中にウラカオス=コントン=キョウ計画を進めようとしている人間がいないかをメイトスは頭の中で考えながらこの計画について書かれている文書を眠るまで何回も何回も読み返していた。その様子を外からこっそりと見ていた人間がいた事をこの時のメイトスは全く知らなかった。メイトスの様子を外から見ていた人間はメイトスの様子を伝える為にある人間の元へと歩き始めていた。歩き始めた人間はウラカオス=コントン=キョウ計画の実行者である人間の元に辿り着くとその人間にメイトスが裏でひっそりと進めていた計画を知った事を伝えた。するとその計画の実行者からメイトスの行動を見張るように指示を受けた。指示を受けた人間は指示通りにメイトスの行動を監視する行動を取り始めた
そんな事があった事を知らないメイトスは太陽の光の刺激で目が覚めた。あの計画が書かれていた文書を見つけた衝撃の一日から一夜明けてメイトスはウラカオス=コントン=キョウ計画の実行者を考えながらも周りの様子を気にしながらいつも通りのカオス=コントン=キョウ計画を進めている部屋で頭の中はこの中に実行者が必ずいると思っていた。メイトスが今日も通常通り行動して帰ろうとしていると後ろから何者かの気配を感じた。メイトスは後ろから感じるもの凄い気配が気になって咄嗟に後ろに振り返った。咄嗟の事で反応出来ないだろうと思っていたがその気配は反応出来たのか後ろには誰もいなかった。メイトスは隙を見せない何者かに不安になりながらも自分を監視する何ものかがいる事に気づき慎重な行動を取ろうと思った。監視している人間はメイトスの突然の振り返りにも素早く対応した後に計画の実行者にその事を報告しに行った。メイトスは裏の計画を進めている人間はこの文書が漏れている事を知っているとわかって自分を囮に使おうと考えた。メイトスは次の日すぐさま行動を起こす事にした。
行動を起こす場所はあの場所だった。メイトスはカオス=コントン=キョウ計画を進めている部屋で突然裏に潜んでいたウラカオス=コントン=キョウ計画の事を大声で叫びあの見つけた文書を集まっている人間に見せた。メイトスの行動に周りの人間は驚いていた。周りの人間はざわめいてメイトスの言葉に賛同する人間は今行っているカオス=コントン=キョウ計画の中止を叫び出した。メイトス達がいた部屋はその叫びで溢れていた。そんな中でそんな人間を冷ややかな目で見ていた人間がいてその人間はカオス=コントン=キョウ計画のもう一人の主導者だったブレインだった。メイトスはそのブレインの態度に気づきながらも知らないフリをしていた。だが心の中でこいつが実行者か?と思っていた。
メイトスは裏に潜む計画を暴露した後にみんなが集まっていた場所を出てある場所へと向かった。その場所は自分専用の研究部屋でその場所に着くまで自分を襲ってくる人間がいないかを目視で確認しながら進んでいたが襲ってくる人間はその部屋に入るまで来る事は無かった。研究部屋に入ってしばらくはゆっくりとする時間があった。ゆっくりとしていると急に後ろから気配を感じた。その感じた気配はゆっくりとメイトスに近づいて来ていた。メイトスは万が一の為に部屋にあった尖った物を持って備えた。気配は止まる事なくさらに自分に近づいて来ると感じたメイトスは後ろに振り返り気配のする方に尖った物を突き付けた。その尖った物は後ろに立っていたメイトスとは違う服装の人間の目の前ギリギリ止まっていた。メイトスに尖った物を突き付けられた人間は咄嗟の出来事に驚いてギリギリの所で立ち止まっていた。メイトスは尖った物がその人間の目の前にあるままで驚いて立ち止まっている人間に「あいつらと同じ人間か?」と尋ねた。尋ねられた人間は訳がわからない顔をして「何の事だ」と聞き返してきた。その言葉でその人間がウラカオス=コントン=キョウ計画に全く関係ない人間だと確信して今までの事をその人間に話した。聞き返してきた人間は自らの名前を名乗ってきた。名乗ってきた人間の名前はタリスタという名前でタリスタはメイトスに封印を解く方法が無いかと尋ねてきた。メイトスはもしかしてあの薬の事かと思い「知っている」と答えた。タリスタは「教えてくれ」と言ってきて薬の事を教えて薬の材料が今ここに無い事を伝えてタリスタに「薬の材料を持ってくれば作ってやる」と答えて薬の材料を書いたメモをタリスタに渡した。タリスタはそのメモを受け取ると薬の材料を取りにある場所へと向かった。タリスタが去って行くとしばらくしてタリスタとは違う人間が研究部屋に入ってきた。
メイトスが研究部屋にいたその頃ブレインはある人間と会話をしていてその人間はフレイルと言ってブレインはフレイルにメイトス達に罠を張るように指示を出した後ある場所へと向かっていた。そのある場所に向かっている最中に見慣れない服装の人間を見つけてその人間の後を追った。見慣れない服装の人間を追って行くとその人間はある場所の中へと入って行った。ブレインは見慣れない人間が入った場所から出てくるのをその場で見張っているとその人間が入ってからしばらく時が過ぎてその人間は外に出て来た。ブレインは出て来た人間に攻撃を仕掛けた。その人間はブレインの攻撃を何回が躱した後に何を思ったのかその場から逃げていった。ブレインはそれ以上その人間を追う事はなく自分の部屋に戻る事にした。
メイトスが自分専用の研究部屋でしばらく待っていると薬の材料を持ってきたタリスタがメイトスに薬を作ってくれと頼んできた。タリスタから薬の材料を受け取って薬の作成を開始した。開始してからしばらくしてメイトスは封印を解く薬と完成させてタリスタに渡すとタリスタはその研究部屋から出て行った。タリスタが研究部屋を出て行ってから数日後メイトスは裏の計画の事を知った仲間とカオス=コントン=キョウ計画の中止を訴え続けた。あの時裏の計画を知っても計画を進めようとする人間もまだいて計画を進めようとする集団と計画を中止しようとする集団に分かれて争いが絶えないようになってしまった。計画を進めようとする人間達はブレインを中心に集団を作り始めていた。計画を進めようとする人間達の代表であるブレインは計画を中止しようとしているメイトス達の行動が邪魔になって本格的にメイトス達に罠を仕掛ける事を決断した。ブレインはメイトス側に自分達の味方を送り込んでメイトス側を潰そうと考えてその計画に最適な人間を呼んだ。呼んだ人間はあのフレイルだった。ブレイン達の集団の中に現れて挨拶をした後にフレイルはメイトス側を分断させる為にメイトス達に会いに向かった。
ブレイン達がメイトス達に罠をかけようとしていた時にメイトス達も次の行動をどうしていくかを話し合っていた。話し合った後しばらくするとメイトス側の集団にフレイルという人間が現れた。メイトス達はいきなり集団の前に現れたフレイルという人間を最初は信頼する事が出来ずに疑っていた。フレイルはメイトス達に疑われている事を知った上で信頼を勝ち取る為の行動をとりつつも裏ではメイトス側の情報をブレインに送り続けた。信頼を勝ち取る為の行動は少しずつ少しずつメイトス達の信頼を勝ち取っていった。
メイトス達の信頼を完全に勝ち取った頃にフレイルはようやく本来の目的に動き出すのだった。信頼を勝ち取ったフレイルがメイトス側の分断工作をしていくとその効果は絶大だった。分断工作によってメイトス達の集団は二つに分かれて争いを始めた。フレイルは裏でその二つに分かれた集団を煽っていた。フレイルの煽りで争いを始めた集団はお互いの争いでそれぞれの勢いを失って弱くなったメイトスとメイトスの仲間達は今までいた場所を離れなくてはならず違う場所へと去ろうとしていた。メイトス達がその場所を去ろうとしているとフレイルは役目を終えたと思いメイトス達の元を静かに去ってブレイン達の元へと戻っていった。
ブレイン達の罠によって居場所を奪われたメイトス達は元々いた場所から歩き続けて放浪の旅をしていた。放浪の旅をしていたメイトス達はまるで何かに導かれるように不思議な感じのする場所へとやってきた。メイトス達はその不思議な感じのする場所に留まり集落を作り始めた。メイトス達が集落を作り始めるとしばらくしてその不思議な場所を隠すように木々が生い茂りその場所に集落があると思えない状態になっていた。そんな状態の集落に住み始めてメイトス達の情報は届かなくなっていった。メイトス達は集落で過ごしていたはずだった。だが集落からある人間が元々いた場所に向けて歩きだしていた。まさかあんな出来事が起こっていたとは・・・・・・
ブレイン達はメイトス達を罠で追い払った後にカオス=コントン=キョウ計画と共にウラカオス=コントン=キョウ計画も進めていった。その場所にいた周りの人間はまだ計画の裏に潜む悪意を知らなかった。ブレインは計画を進めながら日々を過ごしていた。そんな時一つの鏡らしい物をフレイルから受け取った。フレイルは落ちていた物だと言っていたが気にも留めなかった。メイトス達みたいに計画を止めるブレーキ役がいなくなってブレイン達の暴走が加速していった。計画を自分達の都合のいいように改変させる人間が現れた。計画を改変させる人間が現れて計画がさらに暴走する事を心配したブレイン達は自分達の計画が失敗しても大丈夫な空間が必要だと考えていた。ブレインはメイトスの元に戻って来たフレイルにその空間を作る事を指示した。指示を受けたフレイルは高度な文明の力を最大限に使いながら短時間で作りあげた。計画が暴走しても大丈夫な空間は出来たがカオス=コントン=キョウ計画は暴走に暴走を続けた。ブレイン達であってももう暴走を止める事が出来ない所まで来ていた。ブレイン達は作っていた空間に入って暴走が終わるのを待つ事にした。
ブレイン達が特殊な空間に入る少し前にカオス=コントン=キョウ計画やウラカオス=コントン=キョウ計画を進めていた場所に怪しい人間が入り込んでいた。その怪しい人間はその部屋で何かをしていた。その様子を外から見ている人間もいた。計画の暴走は止まる事は無かった。その場所にいた高度な文明の人間達はその事に気づかず普通に生活をしていた。滅亡までいく手前まで暴走してその時がやって来た。高度な文明は滅亡の時を迎えた。