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会話
拙い文章かもしれませんが、お楽しみいただければ幸いです。
これはフィクションです。
「君…誰?」
少女は目を丸くした。呆れたと言わんばかりにため息を着くと、足音もなくこちらへ近づいた。
僕は咄嗟に逃げる姿勢をとったが、気づいた頃には彼女は僕の後ろにいた。
「なんじゃ、知らないで呼んだのか?命知らずにも程があるわ」
ひらりと歩く彼女に目を奪われる。紅色の着物に黄色の帯、なびく白い髪は朝日に照らされて神秘さを増していた。
「わしはこん。この稲荷神社で祀られておる。これでもまだ状況は掴めぬか?」
本当だった。根津木山の頂上にある神社、そこには人の姿をした稲荷様がいるとクラスの子が言っていた。
なんでも願いを叶えてくれると。
「稲荷様…ですか?」
恐る恐る聞くと、得意げな表情でそうだと答えた。
「お願いです、僕と友達になってください!」
「…はぁ?」
呆気に取られた彼女は口を開けただこちらを見つめていた。
「僕は…友達が欲しいんです」
読んでいただき、ありがとうございます。
作中出てきた山は根津木山と読みます。
こんちゃんかわいいです。