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モブは普通の〈モブらしい〉生活を送れない  作者: 里道アルト
第三章 勉強会
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突然のグループRINE通話

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」


 変な夢を見たせいか僕の汗が(とど)まることをしらない。汗がダラダラ流れてきて肌に服がくっ付いて気持ち悪い。


 エアコンがかかっていないとはいえ、季節は春だ。こんなに汗をかくのはあまりにもおかしすぎる。


 さらに言うと僕はさっきのなまめかしい夢を忘れられずこんなにハッキリと覚えてるのも変だ。


 それのせいもあって僕の体はこんなに暑さを感じているのだろうか?


 ...とりあえず体の熱をなんとかして冷やさないと。


 僕は近くにあったリモコンを使って冷房をかける。そして、僕はエアコンの風が直接当たるまで近付き、冷たい風が僕の顔の熱を流し出してくれた。


「はぁ、はぁ、今度はめっちゃ冷てぇ」


 近付きすぎて、体まで冷え切ってしまった僕はベッドに避難した。汗でシーツは死んだが布団は害なし。汗だらけのシーツとベッドの間に挟んでいる布団の上に僕は乗った。


 布団は冷房によって冷やされているおかげでほどよくちょっとだけヒンヤリとしていた。


「気持ちぃぃぃぃぃ」


 思わず口に出してしまうほどヒンヤリとしていてそれで心地良かった。


 春にエアコンをつけたのは今年初めてかもしれない。また、やりたいとは思うけど親が、電気代がっとか言いそうだから控えないとな。


 当分の間そんな風に時間を過ごしているとあの変な夢のことをまだ気にはしているが、少しずつ記憶が薄れていっているような気がした。


「いやでも、僕と伊波さんが......」


 いや、でも全然忘れられる気がしない。夢のことなのに僕はずっともんもんした気持ちになった。


 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 ピロロピロロピロロピン


 僕のスマホから聞いたことがない音が鳴り響く。なんなんだろうと覗いてみると、画面には楓、如月さん、夜野さんのRINEのアイコンと僕があまり使わない電話のアイコンが画面に出ていた。


 どうやらこれはRINEからのやつっぽい。


 あんまりきちんと触ることがないから、使い方には慣れていないが、多分電話のアイコンを押せばいいんだろと思って押すと小さいスマホの画面から四人の顔が映し出されていた。


「な、なんだよ、これ」


『ビデオ通話ってやつだよ〜互いの顔を見て話せるや〜つ』


『多分、灰羽くんが聞きたいのはそれじゃないと思います。なんで、ビデオ通話なのか聞きたいのでは?...というか私も知らないので教えてもらえませんか?』


『いや〜、みんなが無事に家に着いたのかの確認しようかなーって』


『楓、私はちゃんと今家にいるよ〜』


『なるほど、そういうことでしたか。なら、まぁ、ちょっと親からお小言はもらいましたけど大丈夫でしたよ』


「僕の所も、夜野さんとおんなじ感じ。親にこっぴどく叱られたくらいで済んだよ」


『なら、良かった!まぁ、自分の身を守れないと親に反対されてこれからの勉強会やらせてもらえないかもしれないと思ってね。みんなの顔も確認できて良かったよ』


『はーい』


『どうせなら、このままなんか話す?』


「何を話すんだよ?」


 如月さんは少し悩んだ素振りを見せた後、


『うーん、恋バナとか??』


 僕は瞬間で通話を切った。今、変な夢見た後でそんなのが話題になったら、僕は多分冷静でいられなくなる。


 ほらまた体全体が熱くなってきてる。あのまま話に参加しなくて良かったと僕は思った。


予定が詰まる毎週日曜日はお休みになります!その日以外は投稿を続けるので見にきてくだせぇ!!

ブクマ評価お待ちしてます!!

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