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モブは普通の〈モブらしい〉生活を送れない  作者: 里道アルト
第三章 勉強会
30/81

合流

 僕達がかき氷を食べ終わる頃、待ち合わせ時間ちょうどの電車が着いたようで、駅から多くの人が出てくるのが見えた。


 僕達は、歩いて木のアチーブメントと書かれたモニュメントの前で如月さんがくるのを待った。


 人が一通り駅から出ると、人に埋もれていた如月さんを発見した。


「おー待った?」


「いや、私達も今来たとこだよ」


「それで、この子が灰羽の妹?」


「あぁ、そうだよ」


「灰羽ういです。よろしくお願いします」


 ういは礼儀正しく、如月さんにお辞儀をした。楓や夜野さんとは大違いな態度だけど、あんなに近所だったし二人には結構前から会っていたのかもしれないな。


「めっちゃいい子。じゃあ、私と勉強一緒にやろうねー」


「うい中学二年なんだけど」


「大丈夫。ぬめは中一からやり直しだから」


 如月さんは笑顔が固まりういを撫でる手を止めた。じっと如月さんは楓の方を見つめるが、楓は目を合わせないようにあらぬ方向を向いている。


 なるほど、だから如月さんのための勉強会なのか。僕は瞬時に察した。


 僕は話題を変えるように


「で、そう言えば、今からどうやって行くんだ?その伊波さんの別荘って??」


 というと、楓は


「普通に電車で行くんだよ。いまさらだけど、事前に言っておいた通り一三〇〇円は持ってきてくれてる?」


 と確認を取ってきた。財布の中身はハーゲンダッツで消えていたが、親に言って五〇〇〇円だけもらってきた。(ちなみにかき氷を食べたので今は四〇〇〇円である)


「まぁ、五〇〇〇円は持ってきといた」


「私も大丈夫です」


「私は定期に入れてあるから大丈夫」


 全員問題は無いようだ。それにしても往復一三〇〇って結構近いところにあるんだな。楓の別荘は。


「では、みんな準備オーケーって言うことで行きますかー!!」


「「「「おーう」」」」


 僕も脳内妄想を止め、反射的に加わった。いや、これは仕方ないノーカンだ。それに参加しないとノリが悪い。


 僕は空気みたいな存在なんだから、気分を害するようなことはしちゃいけない。


 なら、なんで勉強会に参加しちまったのかって話なんだけど。


 他人と関わるのが嫌じゃなかったなんて初めてだった。僕はほんの少し人と関わるのもいいと思うようになったことを自覚した。




 ピッピッピッ、みんながスムーズに駅のホームに入っていく中、僕とういは切符を買うのに手間取っていた。


 僕達以外全員、電子端末カードを持っていたのだ。


 アニメとかゲームのイベント以外は使う用がないから僕はもちろん、ういも電車を使わないから持ってない。


 だから、一旦列から離れて切符を買う必要があった。


 楓に海亀駅だからと言われたのはいいんだが、それがどこの駅かきっぷ運賃の掲示板から探すのに一苦労した。


 ちゃんと一三〇〇円だったから、もう何も考えず入れとけばよかったとあとでちょっと後悔した。


 まぁ、少しトラブったが問題なく電車の出発時間には間に合って、楓達にはちょっと心配されつつ僕達は楓の別荘に向かった。



僕はICOCA持ってなくて困ったことが何回かありました。定期券じゃ不便なんよ。やっぱり電子端末カード便利でチャージしたら一回降りやんくてもいいからなぁ。

文章量は相変わらず少ないままです。ごめんなさい!!

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