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モブは普通の〈モブらしい〉生活を送れない  作者: 里道アルト
第一章 人間陰キャはやめれん
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授業が終わり、

1万字から10万字の壁を超えることを望んで毎日投稿頑張ります!

「はい。これで終わりです。今日は急な授業お疲れ様でした。では、また」


 ぬいぐるみ先生は、そう言って教室を出ると入れ替わりで、子供先生が入ってきた。


「はーい。みなさんお疲れ様なのですー。一応言っておくと、担任が変わって私になったのですー。よろしくなのです〜」


 当日に変更することなんてあるんだな。まぁ、このクラス変だしな。


「あ、あと明日はクラス委員を決めるのでできるだけ来てくださいねー。来ないと来ない人をクラス委員長にしたりしちゃうかもしれません」


 そして、相変わらず笑顔で恐ろしいことを言う先生だな。

 もはや、それが良さなのだろうか?まぁ、何にせよ、僕は明日も来ないといけない事が確定したわけだ。


「あと、明日の時間割は一限数学、二限英語、三限物理、四限国語、五限HR、六限体育だそうですよーみなさん頑張って来ましょうね〜」


 ゆっくり言ってくれたおかげで一回で全てメモをとることができた。明日の時間割、体育とHRがあるのが救いだな。


「えーっと、あと何だっけ?あ、今日居残らないといけない人は残ってくださーい!」


 今日の、国語の漢字テストのやつたな。毎日、あれがあると思うとゾッとする。事前勉強をやらないとな。


「では、以上で終わりの会を終わるのですー。また、明日〜」


 子供先生は目を光らせながら帰って行く生徒を見送っていた。分からないけど、補講に残る人をチェックしてるんだろう。


 今日一日で生徒の顔を全員覚えてるんなら驚異的だなと思った。



 ちなみに、男子の三分の二が残り、女子は如月さんを含む数人が残っているのが確認できた。多すぎじゃね、男子。


 その補講の様子を少し眺めてから、僕は一人で帰ろうとしたがまぁ、そんなこと許されるはずもなく。


 隣の楓に捕まり、一緒に帰ることになった。


「はーい。灰羽くん、なぁに一人で帰ろうとしてるんだい」


「くそ、逃げれなかったか」


「夜野も一緒に帰りたいって言ってるからいいよな」


「選択肢なんて与えてくれないんだろう」


 大きなため息が出てきた。ほんと、今日一日中楓に振り回されっぱなしだ。如月さんを待って三人で帰ればいいのに。


 一生懸命悩んでる如月さんの顔を外から覗き、なんか悪い気がした。


 でも、僕は待ってあげるなんて優しいやつでもない。帰ってゲームしたいし、やりたいこともやらないといけないこともあるし。


「じゃあ、帰りますか?」


「如月さんはいいのかよ?待たなくて」


 でも、僕は気になったことはすぐに口に出るタイプだったらしい。人と長いこと話さないでいたから忘れていた。余計な事を聞いてしまうタチだってことを。


 しかし、楓の返事は意外なもので


「大丈夫だ。ぬめはそんなの気にするタイプじゃないし。待ってると、逆に自分を責めちゃう所あるから」


「そうですね。責任感人一倍強いんですよ」


 二人は、如月さんを待たない方がいいという風に言った。そこは、待たないととなる所じゃないのか...。


「っていうか、なんで伊波さんがそんなに如月さんのことを知ってるんだよ。そういや、勉強も教えてるって言ってたよな」


「いや、そんなこと言った覚えはないよ〜。ふっふっふーん」


 ずっと違和感を持ってたけど、そうだった。なるほど、楓と如月さん達は前から友達だったんだな。


 楓のあからさまなキョドり方と夜野さんの目がそれを物語っている。だが、分からない。どうして、それを隠す必要があったのか。別に隠さなくてもいいんじゃないか?その疑問を、夜野さんが小声で教えてくれた。


「あ、あのですね。楓ちゃんは灰羽くんと話しやすいようにしたかったんだと思いますよ」


「え、なんで僕と」


「そ、それは...」


「ストーップ、ストップ。二人だけで会話しないで、私も入れてくれ!!」


「じゃあ、直接聞くけど、伊波さんはどうして如月さんらと友達だった事隠してたの?」


 確かに、人から経由して聞くんじゃなくて、直接聞いたほうが明確な答えが聞けるそう思って、本人にぶつけたところ、楓は少し悩んでから、


「う、うーん。悠斗と話してても、おかしく見られないため、、、かな?」


 と言った。うん。確かに、友達いなくて友達作るために隣の人と話すとかよくあることだもんな。ただ、もう友達がいるんならそこから輪を広げるだけ良かったんじゃないか?なんで、僕と話そうなんて思ったんだか...。


「まぁ、ほら悠斗ってつまらなさそうに生きてるみたいだからさ。日々に彩を加えてあげたら面白い反応してもらえるかもなーなんてね」


「はぁ。おかげさまで、今日一日大変だったよ」


「でも、いつもより楽しかったでしょ」


 普段ならため息が出るところだが、楓のニカッとした笑を見て僕は案外知らず知らずのうちにこの状況を楽しんでいる自分がいることにちょっと驚いて、


「ちょっと楽しかった」


 誰にも聞こえないくらい小さな声でそう呟いた。






こんばんは、里道アルトです。眠たい目を擦り書いたことはない自称健康人です。最近は毎日投稿に体が慣れてきて、フワッとたまに浮かぶアイディアを書き留め、地味に盛り込むみたいな感じで小説を書いてます。毎日30~40PVあって、喜ぶと同時に目標としてる毎日100PVってすごい難しいなと実感しております。やっぱ、字数が足りないからテンポよく進まないからなんでしょうね。

タラタラあとがき書きましたが、ここまで読んでくださった人に感謝申し上げ、今日は筆を置かせてもらいます。

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