9.水着、そして銀髪少女。
夜、楓は水着をとりあえず着ていた。
慣れるため、そして、見られてるのを我慢するため。まぁ見てるのは蓮だけだけど。
「まぁ・・・うん・・・可愛い・・・」
蓮は少しだけ嫉妬していた。自分なのに、自分以上に可愛かった。少し赤面してる所とか、そういう所が。
「本当に可愛い・・・羨ましい・・・」
ロアもひっそりと見ていた。目を光らせていた。
「いやもう恥ずかしいって!とりあえず明日は海の町行くからとりあえずここで終わり!」
そう言って、楓はトイレでサッと着替えてきた。
「あの・・・みんないる?」
ドアの向こう側から、ユズの声がした。
どうしたのかと思い、とりあえずドアを開けた。そしたら、ユズと、知らない白髪の男の子がユズの近くにいた。
「これ、わかんないからとりあえず入れたけど・・・とりあえず俺の部屋で寝かせるから」
そう言って、すぐに戻っていった。内心、何だったんだと思ったけど。
「まぁ・・・俺らも寝る?」
楓がそう言って、ロアは、
「わかった!おやすみ!サヤちゃんレンくん!」
そう言って、すぐに部屋に戻って行った。このペースだとワンチャン部屋足りなくなりそう。
「とりあえず、私らもねよっか」
そう言って、灯りを消した。
「ふぁ・・・」
白髪の男の子、いや、海友は目覚めた。
最近転生者としてきて、とりあえずギルドを転々としてるらしい。
「あ、おはよう・・・?」
ユズは声をかけようとしたけど、なにか違ってた。こんな髪長かったっけ・・・と。
「え、えっと・・・昨日はありか・・・はぁ!?」
急に大声を出してしまったけど、当然だろう。
寝ぼけてるだけなのか・・・と信じて触ってみたけど、触ってる感はある。
「ユズくーん!どうした・・・ねぇ、それ昨日の子?」
ロアがとりあえず起きてきたら、少し傾げていた。
どう見ても、昨日の子では無かった。
「あ、あの・・・まさか僕・・・女子になったのですか?」
そう言って、奏はトイレの方に行ったら、やっぱり、鏡に映ってたのは、銀髪ロングヘアの、女の子だった。
「やっぱり女子なのか・・・僕・・・」
「とりあえずさ、私ら一旦隣の街行かないとなんだ・・・」
ロアがそう言ってたら、ユズは、
「今日は一旦中止、こっちの方が優先だろうし」
そう言って、ちょっとカメラで撮っていた。ユズは、そう言うのは得意らしい。
「とりあえずさ、僕女子になったって・・・夢だよね?」
「いや・・・普通に現実だよ?」
ロアはナチュラルに言ってきたが、どうしても信じきれなかった。
「と、とりあえず昨日はありがとう!僕一旦他のギルド行くから!」
そう言って、すぐに荷物を持って出ていった。
「大丈夫なのかな・・・」
そう言って、とりあえず楓と蓮を呼びに行くことにした。もう朝だし。
「ちょっと、俺あいつ見に行くわ」
そう言って、すぐにユズも出ていった。