6.起床、そして4人目。
朝、楓は全く寝れなかった。蓮が思ったより寝相悪く、それに抱きついてきたし。それだけなら自分もギリ寝れるとは思うけど、寝転がった時に伝わる身体の柔らかさが余計寝れなかった。
「全然寝れなかった・・・」
「大丈夫?ごめんね、私が・・・」
「いや、大丈夫だって」
そう言って、楓は立ち上がったが、蓮は、
「ちょっと髪ボサボサ・・・ちょっと手入れしていい?」
「え、うん・・・」
そう言って、とりあえず楓は部屋にあるドレッサーの前に座り、蓮が髪を直していった。
「ねぇ、なんか好きな髪型とかある?」
「え?いや・・・多分ないかな・・・」
そんな会話をしながら、ずっと蓮は髪を直していったが、ドアをノックした音が聞こえた。楓はとりあえずある程度は直ったと思って、ドアを開けた。
「あ、おはようございます2人とも!そういや今日2人ってアーツ習得しにいくんですか?」
「え、まぁ・・・とりあえず・・・」
完全に分かってなかったのでとりあえず曖昧に言った。
「まぁそれはいいとして・・・やっぱりサヤさんはスカート嫌いですか?」
多分、自分の今の服装的に考えたのだろうけど。まぁ用意してくれてるのに着てないかしょうがないか。
「とりあえず、朝の分ご飯置いておくので、食べ終わったら一緒にアーツ習得いきましょ」
そう言って、ユズはドアを閉じた。
「それじゃ、着替えよっか」
楓がそう言って、服を脱ぎ始めたら、蓮は、
「ち、ちょっと!?どこで着替えて・・・」
そう言ったら、楓はとても顔が赤面して、服を持ってすぐにトイレに駆けた。
「やっぱり、蓮くん可愛いなぁ・・・」
そう言って、蓮も着替え始めた。
「それじゃ行くよ、2人とも」
準備がやっと終わって、ユズが声をかけた。蓮も楓もユズの元に行って、出ようとしたら、ある女の子が立っていた。
「あ、あのここって・・・転生してきた人がくる所・・・ですか?」
唐突にそんなことを言ってきて、2人は間違ってはいないけど驚いた。だけどユズは、
「うん、もう来たの?とりあえず上がって」
そう言って、さっと女の子をギルドの建物に入れた。
話を聞くと、昨日ギルド募集の掲示板に書いたそうで、早速きたそう。まだギルドの名前も決まってないのに。
「えっと・・・自己紹介いいですか?」
女の子がそう言ってきて、ユズはいいよといって、女の子が自己紹介を始めた。
「私は・・・ロアと呼んでくれたら・・・本名念の為いうと、『ロゼルム・アスナ』という名前なんで・・・」
多分、ヨーロッパとかそっちの人なのかと思った。
とりあえず、転生者が4人目ということは確実だろう。でも、着ている服装的に1週間は経ってそうだった。
「とりあえずさ、部屋は後で用意するし・・・そうだ、ギルドの名前・・・」
奇跡と同等くらいで、同じ転生者、名前が無ければそこまで勧誘されないだろうと思っていると、ユズは言った。少し考えて、楓はひとつのことを思いついた。
「リワールド・ユズドラシル・・・なんてどう?直訳で、異世界の神木みたいな・・・意味違うかな?」
自分も、そこまでこういうのは興味なかった。だけど、好きなキャラにユグドラシルというのがいた。あとは、このギルドの創立者、ユズの名前を入れば、多分いいだろう。
「意外と格好いいな・・・その名前にするか!」
適当に決めたけど、結局その名前になった。
「それじゃ、ちょっと行く?アーツ獲得に」
「はい!もちろん行きます」
そう言って、4人でその場所にいくことにした。
ロア(ロゼルム・アスナ)
ちょっとおてんばっぽい女の子
ヨーロッパとかそっちの方に生まれたらしいけどずっと日本に居たらしい。
アーツは未定。