5.初めて、そして眠り。
「結構おなかいっぱい・・・ふぁ・・・眠くなりそう・・・」
ご飯を食べて、楓と蓮はかなり眠くなった気がした。
「ちょっと・・・トイレ行きたい・・・」
唐突に楓がそう言ってしまった。そしたら蓮が赤面して言った。
「え、やっぱりそう・・・いやそりゃそうだよね時間的に!」
とりあえず、立ち上がっていた楓は前を押さえていた。多分、急に限界がきたんだろう。
「それじゃさ、とりあえずトイレ座って、そしたら・・・」
「無理・・・もう限界・・・」
そう言って、楓は座り込んでしまった。自分の身体でも、どうすればいいかわからなかった。楓は、ちょっと泣きかけていた。
「え、めっちゃ可愛・・・って私何言ってるの!?とりあえず楓は蓮の肩を持って歩いていった。
「大丈夫?蓮くん」
「ごめん、楓さん・・・」
「大丈夫だって!そもそもさ、この生活楽しまない?」
「楽しめるかよ!」
そう言って、とりあえず楓はトイレに座って、蓮は出ていこうとしたら楓は、
「お願い・・・ここに居て・・・めっちゃ寂しい・・・」
楓がめっちゃ涙目で言ってきた。そしたら蓮は、
「わかった、でもなんとなく後ろ向いていい?」
「うん、手を繋いでれば・・・ひゃぁ!?」
急に音がして、楓が驚いていしまっていた。
「め、めっちゃやばや!めっちゃ狂いそう!」
「そんなやばいの?」
「いや感覚おかしいんだって!」
そう言って、なんとかトイレは出来て、とりあえずひと段落していた。
「はぁ・・・なんか落ち着かない・・・」
楓は風呂に入っていたけど、鏡をみていたら、かなりきつくなった。かなり細い身体、つぶらな瞳とオッドアイ、少し大きめな胸、そして、虚無感のある股間、
どう見ても楓の身体だった。鏡に手を置いて、自分の顔をみていた。
「なんでこうなったんだろ・・・楓さんは・・・俺の事好きなのかな・・・」
自分は好きだけど、向こうはどうなのかと思ってる。
そもそも、こんな世界で幸せになれるのかな・・・
「・・・楓さんとして生きるなら・・・ちょっと可愛くできるかな・・・」
そう言って、楓は座って、ちょっと声を出してみた。
「わ、私・・・紗菜乃楓・・・無理・・・」
自分はもう、楓として生きてくしかないのかなと思った。いつの間にか、泣いていた。
「楓さん・・・俺・・・もう無理だよ・・・」
そう言って、楓は胸に手を置いた。もちろんそこには少し大きめな膨らみがあるわけだが。
「はわゃ!!」
予想以上に沈む手、抑制がかなりしにくかった。
これ以上は耐えられないと思い、風呂から出た。
「風呂でたよ・・・」
楓は風呂から出て、蓮が見ていて言ってきた。
「な、なにその格好・・・」
服は着てなく、バスタオルを巻いている程度だった。
「そういやさ、どうだった?私の身体?」
「いや楓さん何言ってるの!?何もしてないって!」
「そうなのー?じゃあ私風呂行くね!ちゃんと服は着といてよ!」
そう言って、蓮は風呂場に向かった。
「はぁ・・・なんで下はスカートしかないんだよ・・・それもほとんどミニスカだし・・・」
寝る用にスカートはさすがにきつかった。ユズは一体なんなんだと思った。
「しゃーないし蓮の所からズボンだけ借りよ・・・」
そう言って、蓮のズボンを着た。
「はぁ・・・今日1日で疲れた・・・」
楓はベッドに入っていた。蓮と隣に。まぁしょうがないんだけど。ベッドひとつしかないし。
「大丈夫?明日はアーツ?でいいのかな?入手しにいくよ」
「わかった・・・」
そう言って、蓮は寝たが、楓は全く寝れなかった。でも、蓮が抱きついてきてるから動くことすら出来なかった。