23.機械少女、そして過去。
「なるほどな!つまりユズじゃなくてミクなんだな!」
「あ、あの・・・うるさいです先生・・・」
あれから数十分後、説明にはある程度かかっていたのかもしれないが、とりあえず説明は終わった。
「それで・・・本当の相談っていうのは?」
「えっと先生・・・ナナちゃんって覚えてます?」
「ほう・・・?確かに覚えてはいるが・・・確か自殺・・・あぁごめんな?」
「いや・・・いいんです。それより・・・ナナちゃん?」
トントンと軽く端末を叩いて見たが、念の為付けていたイヤホン(作った)からは声は聞こえなかった。
「な、ナナーちゃーん?」
まぁ、今はいいか。それより今はナナの身体の事を・・・。
「あの・・・この街に戻ってきた理由いいですか?」
「おう!何かあったのか?」
ナナちゃんの、新しい身体を、探してるんです。
「ナナの・・・新しい?」
「ナナちゃんに言われてるんです。今は多分寝てるんだろうけど・・・新しい身体があれば・・・もしかしたからユズくんに会えるはずだから」
声が震えていた。あの日、1日でおかしいことが起きすぎたきがしてた。ナナが自殺して、ユズくんが失踪して、失踪したはずのユズになって私が失踪して。もう、意味が分からなかった。いまでも。
「大丈夫か、ミク」
「大丈夫じゃないよ・・・私なんあさ・・・誰も助けれないし・・・」
だいじょうぶだよ
「え・・・」
つい振り向くと、白髪ボブヘアの、不思議な少女がいた。
「え・・・これだれ・・・」
「し、シズク・・・起きてたのか」
「起きてたよ!!ずっとそこで見てた!」
なにが、なにが起きてるの!?この子本当に何!?というか可愛くね・・・
あ、この子だ
急にイヤホンから声が聞こえてきた。やってナナちゃん寝てたのかな・・・え、この子!?シズクちゃん!?というかまぁ・・・ナナちゃんに似てるきがする。
「あの・・・シズクちゃんってもしかして・・・ナナちゃんモチーフだったりするんですか?」
「お?気づいたか?いや違うぞ!これは昔好きだった小説のキャラだ!!」
「・・・帰る」
「いやいや帰らないで!?まぁ急だけどとりあえずしばらくはギルメン全員ここで居たら?」
「あ、ありがとうございます!!ナナちゃん!そのことチャットお願い!」
「はーい!」
なんだかんだ・・・上手く行きそう。そう思ってたなー!




