22.電脳少女、そして新町。
「・・・というわけ、私の身体を探して欲しいんだよね」
そして朝。スマホの中のナナがそう言っていた。あや・・・当てずっぽうじゃない?
「いや・・・まぁ行く?レンくん」
「最後まで話聞いて、楓、ナナちゃん、どこに行けばいいの?」
楓がそう言ったらナナは、「クラムリア・ドランガス」と言ってくれた。うん。偶然なのかな・・・アリス症候群の場所と同じ場所だった。
「よし・・・明日出かけるよ!クラムリアに!」
意を決してそう言った。ナナちゃんのため。多分・・・ユズくんの情報を探るために。
「やーっと着いた!!」
とは言っても、数日前に暇なのでこの街、クラムリアに来た。つまりここまで言ってるのは演技。まぁ別にいいか。
「そういや・・・どうしようかな・・・学校行ってみる?」
「が、がっこ・・・無理!俺ここで待ってるから!」
「何やってるのミクちゃん!私早く行きたい!!」
いやナナちゃんが現状こうなってるからね・・・全ての始まりはナナちゃんが自殺した・・・うん、辞めておこ。
「・・・泣きたい」
学校に何とかきて、校門の前でそう呟いていた。
「だ、大丈夫だよ!?でも何か・・・したいね」
「うん・・・」
「あれ?ユズくんかな?」
なんやかんや話していたら、ある大人の人がそう行ってきた。不審者になりかけてたけど・・・首になにかかけていたので、多分先生・・・かな?
「えっと・・・先生?」
「え?どうした?ユズくん、悩みがあるんじゃないのか?」
「いや・・・少し相談いいですか?」




