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21.電脳少女、そして記憶。

起きてよ、、寂しいから。


耳元から、ノイズが少しかかったような声が聞こえた。でも・・・どこかで聞いたことのあるような。

「んん・・・寝ちゃったのかな・・・」

いつの間にか机でふて寝していた。確か昨日は・・・頑張って端末の細工とかしてたっけ。レンくんのテレポート装置を軽く真似してみて魔力とか入れてみたら少しだけ上手くいった気がした。そこから色々作業して片付けたら・・・寝落ちしたっけ。いや、そんなことより声・・・

「起きてよ!!!」

「え!?というか誰!?」

「え、えっと私は・・・」

電話のように一瞬感じたが、違うみたいだった。軽くデフォルメされていたキャラクターが居た。そういやかなり前に・・・こんなの見たことがある気がする。白髪に少し小さめ(大体)のキャラ・・・あれ。なんか泣けてきた。

「あの・・・私何も思い出せないんですよね」

思い出したような・・・気がする。あの時に・・・


もしかして、ナナ・・・ちゃん?


「えっと・・・ナナってだれ・・・ですかね?」

記憶が無くなってるのかな・・・?意外と叩くのは・・・いやさすがに・・・いや、物理じゃなくても・・・それか、もしかしたら・・・


「久しぶり、ナナ」


その時、急に端末が白く光った。少しだけ・・・暑いとまではなかったが、暖かかった。

「はーい!どうも!私がまた転生してこの姿になりまーした!ナナっていいま・・・」

ナナという白髪少女は、前を向いて呆然としていた。

「え・・・ゆ、ゆ、ユズくん!?!」

「あ、久しぶりー!ナナちゃん・・・だっけ?」

「え、あ、はい・・・ナナちゃん・・・ですけど・・・ユズくんじゃないの?」

「あ・・・俺・・・というか私はミクだよ」

「み、ミクちゃん!?ユズくんは・・・どこ行ったの?」

そう言ったが、ユズは何も言えずにいた。ユズが好きだったミクに、ユズは消えた、なんて言えない。

「あ、あの・・・ユズくんは少しだけ旅にいってる」

「えー!!?なんでミクちゃんと行ってないの!?私が自殺した意味ないの!?」

いや・・・軽すぎ。自分で自殺とかいって悲しくならないのか?と思ってしまう。

「ごめんね、私弓使いだからさ・・・戦力ならなくて」

「へぇー・・・そんなことよりさ、聞いて?」

ユズの自分語りをされる前に、ミクが話し始めてきた。


私の、新しい身体を探して

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