1.思い、そして転落。
「お前ってさ、好きな人とか居ないの?」
「俺?えっと・・・楓さん・・・」
自分、『坂口 蓮』は学校が終わって友達と帰ってた。『紗菜乃 楓は、蓮の幼なじみ、そして、蓮の片思いの人である。
「ほんとお前いいよな、幼なじみとか友達とか囲まれてて・・・」
「いや、別にいいって!それじゃ」
そう言って、友達は別の道にいった。そして、蓮は駅にいって、電車に乗った。
「性転換事件14件目・・・原因不明ってこれどうするんだろ・・・」
電車に乗りながら、適当にスマホで調べてた。正直興味は全くなかったけど暇だったし。
「ねぇ、なんか今日楓いなくね?」
急に女子のクラスの声が聞こえてきた。制服的に、同じ学校だろうけど。
「なんか、ちょっとひとつ先の電車に乗ったって・・・はぁ!?」
「いやうるさいって!っでなに?」
「楓・・・なんかやばいことなってる!」
そう言われて、蓮はかなり驚いていた。話を聞くと、駅の近くの山とか。
電車が着いたらすぐに降りて急いで山を登って行った。
急いで走ってたら、少し大きめの道のガードレールに、楓がいた。
「楓さん!?どうしたの!?」
「れ、蓮くん!?なんでここに!?」
「いや、だってここにいるって・・・」
「まぁいいや・・・とりあえず聞いて」
そう言って、楓は一旦降りて、話をし始めた。
話を聞くと、楓は最近親の喧嘩が多く、親が離婚しそうで、もう辛かったみたい。自分が自殺すれば、妹と親が安心して暮らせるとか・・・さすがに極端すぎるだろうけど。
「いやいや!?なんでそんなことで!?」
「だって・・・私だってみんなで暮らしたいって!でも妹の方を守らせたいだって可愛いし私より天才だし!」
「いやいや・・・楓さんも可愛いし頭いいよ!」
「そんなわけないって!そもそも、私密かにいじめもあるし!もう私はやばいの!」
「とりあえず!俺が守るから!離婚とかでも俺の家なら・・・」
そう言ったら、楓は立ち上がって、またガードレールのところにいった。
「やめろって!俺が・・・」
そう言ったら、崖は急に落ち、楓が落ちかけた。
「大丈夫!?とりあえず手持って!」
そう言って、すぐに蓮は楓の手を持ったら、更に崖が崩れ、2人は落ちてしまった。
その時、蓮は、
「絶対、来世は守るから」
そう言って、楓の手を持った。