僕が花嫁
1話 「僕が花嫁」
「ねえ 浩二?」
「な、なに?真鈴ちゃん?」
僕の名前は浩二、すごく引っ込み思案で何をするにもオドオドしている。彼女は真鈴ちゃん。とにかく元気な人で、男らしいところが多い人なんだ。なんで僕なんかと付き合ってるのかわからないくらいみんなに人気がある。そんな彼女が
「うちら付き合い始めてからもう5年たつじゃん?」
僕のこの性格のせいで5年も付き合ってるのになんの進展もない。
「そうだね・・・」
「そろそろ、結婚とかんがえてもよくない?」
彼女に結婚の話をされて一気に心臓の鼓動が早くなった
「けっ!、結婚!?」
「うちらも早く結婚しないとやばいよ」
そう、僕のと彼女は来年で30歳になる。
そう言われて、焦ってカバンの中から箱を出し
「そ、そうだよね。結婚とか考えなきゃいけないよね。こんな引っ込み思案な僕でごめんねでも!、真鈴ちゃん!、ぼ、ぼくと結婚してください!!」
僕は彼女に言われてやっと指輪を出すようなすごく引っ込み思案な性格のせいで、今までもろくなことがなかった。
「え!、いつからそんな物準備してたの?」
そう言う彼女の顔を確認すると、人生で1番なんじゃないかというぐらいに驚いていた
「そ、そんなに驚いたの?指輪を準備したのは1週間くらい前かな」
そういうと彼女は少し怒った顔で
「何でもっと早く出さないの!」
「ずっと渡そうと思っていたんだけど、緊張しちゃって・・・」
そう僕が言うと小さくため息をついて
「は~、相変わらず頼りにならないな~」
「ご、ごめん。それで返事は・・・」
僕が少し不安そうに聞くと
「いいけど一つだけ条件がある」
「じょ、条件?」
結婚に条件なんてあるのか?と思ったがあまり気にせず彼女の話を聞いた
「うち、花嫁とかいやだから浩二が花嫁になりなさい!」
「え、僕が花嫁ーーーー!?」
「もし花嫁になりたくないならうちが花嫁になりたいと思うような男になりなさい」
彼女が提示してきた条件は予想のはるか上を行く条件だった!
つづく・・・
最後まで読んでくださりありがとうございます。この作品は自由気ままに書いている作品ですので、皆さんからのアドバイスを貰えると嬉しいです。