個性とは
■人物設定
・キョウコ(以下K)
20代半ば。アイとは従姉。アイを妹のように可愛がっている。
4人家族の妹。中流家庭。
社会人(クリエイター系・デザイナー?ライター?)
・アイ(以下A)
20代前半、キョウコを姉のように慕っている。
役者志望。
一人っこ。中流家庭。
本編
■面接
面接官:全体的には良かったと思いますが、少し個性がみえなかったのですが、
あなたの個性って何ですか?
答えられないアイ
■キョウコの部屋(床にアイ、キョウコが座っている)
A:私の個性って何だと思う?
K:なんで?
A:オーディションで個性がないって言われた。
K:個性ねぇ、自分の個性を説明する、意識するって意外と難しいよね。
スマホをいじりながらため息をつくA
A:ほかの人とは違うこと、変わったことをやればいいのかな?
K:(微笑)、、、そうではないと思うよ。
われ思う、ゆえにわれあり。
A:デカルト?
K:自分にないものをやったとしてもそれは個性にならないと思う。
何かを取りに行くK、小枝を手にもどってくる。
K:奇抜なこと、他の人とは違うことだけを意識していたらこうなるわ。
A:木の枝
K:クスノキなどの小枝はその多くが風などで飛ばされてしまうわ。
きちんと枝になって成長していくには、
自分自身にあるもの、アイデンティティがないと残っていかないと思う。
A:自分自身あるもの?
K:単に奇抜なものであれば小枝と同じようにすぐに無くなってしまう。
枝となって、いつまでも残っていく、
そういうものって、例えば5年10年かけても努力して追求したいもの(、演技)、
それが個性になるものだと思うよ。
A:(無言もしくはアドリブで一言くらい)
軽くアイを勇気づけるようなスキンシップをするキョウコ
K:だいじょうぶ、アイにもあると思っているよ。
A:うん、、、ありがとう(笑顔)