14 「こんな偶然がッ」「偶然じゃないですよ」
魔女「どうした?怖気付いたか?フフフ」
俺(魔法を使うときがチャンスと言ってもどうすれば…)
獣耳娘(ご主人様、あれを使うんです!)
俺(!!そうか)
俺「魔女!覚悟!うおおおお!」(ダダダッ
魔女「愚かな、万策尽きて突撃か。望み通り消し飛ばしてやる!『大爆発魔法』!」(カッ
俺「なんの、この盾で!」(ピカッ
魔女「なに!我の魔法が弾かれた…だと?」
俺「喰らえ!」(ザシュッ
魔女「ぐおおお!!まさか、我の古代魔法を弾く盾を、冒険者風情が持っているなどという偶然がぁッ!」
獣耳娘「偶然じゃないですよ!!喰らえ『獣閃撃』!!」(ズバァァァァ
魔女「グワォァァァァ」(ガクリ
獣耳娘「ご主人様と別れた後、ボクは旅をして魔女のことを調べたんです。そして、ボクの生まれた村に戻ったとき気づいた。ボクの村も魔女に亡ぼされたんだって」
獣耳娘「でも、他の街と違って、なぜ魔女がちっぽけな、あまり知られてもいない獣人の村を襲ったのかわからなかったんです」
獣耳娘「そう思って何日も村の跡を調べた。そして、見つけたんです。壊れた井戸の底からこの盾を」
魔女「!!」
獣耳娘「自分の魔法が効かない盾がボクの村にあったのがお前は怖かったんです。だから……ボクの…村を…何もしてないのに」
魔女「クソめっ……人間ごとき…獣人ごときが……かくなる上は貴様らもろとも消えようぞ!『大自爆m…」
俺「!!しまった」
??「撃てーっ!!」(ドンドンドン
魔女「グオッォォォォォォ」(バタリ
俺「あれは…王国の聖騎士団の魔砲兵!?」
聖騎士団「「魔女、討ち取ったり!!」」(シュババババ
俺「あ、あの」
聖騎士「なんだお前らは。冒険者か?」
俺「あの、俺はギルドを通じて魔女の討伐の勅命を受けていてだな」
聖騎士「勅命?そんなもの知らんな。魔女の討伐は栄光ある我ら聖騎士団に任されている。勝手なことをしてもらっては困る」
俺「いや、でも現に俺たちが魔女を倒したわけで」
聖騎士「は?ハハハ、何を言うと思えば。我らが今魔女にとどめを刺しただろう。文句があるか?お前は我ら聖騎士団に楯突くのか?」
俺「……」