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11 「なるべく多く道連れにしてやるぜ」「簡単に死ぬとか言わないでください」

俺(霧の半島で魔女を追ってもう何ヶ月たっただろうか…野宿をし痕跡をたどりながら山の中森の中を追い続けた)


俺(ようやく魔女まであと少し…しかし、どうやら俺は運が尽きたらしい)


俺(危険な魔獣どもに囲まれてしまった。奴らは突破できないように少しずつ包囲を狭めてきている)


俺(やれやれ、俺もとうとうここまでか。どうせ死ぬなら…)


俺「最後にひと暴れしてなるべく多く道連れにしてやるぜ!かかってこい魔獣ども!」


魔獣「グォォォォォ!」(バタン


俺(あれは…魔獣の断末魔?)


??「諦めないで!」 (ザザッ


俺「お、お前は!」


獣耳娘「『命を無駄にするな』って教えてくれたのはご主人様ですよ?簡単に死ぬとか言わないでください」


俺「ルゥ!お前!なんでここが!」


獣耳娘「私はとても耳がいいからご主人様の居場所がわかったんですよ。ずいぶんかかりましたが」


俺「あれだけ来るなと行ったのに!なんで!」


大蜥蜴魔獣「キシャアアアアアア!!」


ルゥ「行きます!『獣閃撃』!」(ズバァァァァ


大蜥蜴魔獣「ウギャァァァ!」(バタリ


俺(いつのまに剣を扱えるように…しかも剣に闘気を纏わせて威力を増している…!!)


俺「俺も負けてられないな!」(ジャキン


・・・

・・


獣耳娘「久しぶりのご主人様との食事です♪」


俺「魔女の居場所はもう遠くない。明日か明後日にはたどり着くだろう。早く食って寝ろ」


獣耳娘「えー。ご主人様はボクが今までどこで何をしてた、とか気にならないんですか?ボクは話したいんですけど」


俺「お前が強くなったのはよくわかった。だから別にいい」


獣耳娘「聞いてくださいよ〜ねぇ〜」


俺「わかったよ。……俺があれだけ来るなと言ったのに、なんでここまで来たんだ。危険だと言っただろ」


獣耳娘「ボクは、ただ待つのは嫌で、ご主人様の役に立ちたくて、そのために各地を旅して剣の修行をしたんです。最初は……」



俺(俺はルゥの武勇伝を聞いてやった。しかし、ずいぶんいい顔つきになったな)


俺(こいつがいなければ、俺は…)


獣耳娘「……だからもう足手まといではないはずです。そうですよね!」


俺「そうだな……なあルゥ」


獣耳娘「なんですか?まさか『危ないから帰れ』とか言わないですよね?」


俺「…ありがとう」


獣耳娘「え?なんですか改まって」


俺「もうすぐ魔女の戦いだ。生き伸びられるか分からない。…俺を助けてくれたこと。こうして俺の個人的な事情の魔女討伐に加勢してくれたこと。本当に感謝する」


獣耳娘「そんな、ボクこそあの時ご主人様と出会っていなければ、今こうして生きていなかったんですから、感謝するのはこちらです…それに」


獣耳娘「それに、魔女の討伐は『ご主人様の個人的なこと』じゃありません」


俺「どういうことだ」


獣耳娘「私は、あれから魔女のことも調べてたんです。そうしたら…ボクの生まれた村も、魔女に消されたことがわかって…!」


俺「!!」


獣耳娘「だからボクも魔女を絶対に倒したい。今はそう思っています」


俺「なんてことだ…」


獣耳娘「そういえば、消されたボクの村の跡に『こんなもの』があったんですが」


俺「これは…!!」

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