第13話 音読と召喚の詩
ただいま、日本!
ちょっと日本を出てお出かけしてきました。
つい最近戻ってきて落ち着いたので投稿します。
まぁ結局普段の投稿ペースと1ミリも変わってないんですけど(笑)
あと、もうサブタイトルがネタ切れです。
思ったんですけど、第1話のタイトルの時点で漢字2文字の流れ消え去ってるんで、もう2文字にこだわらなくてもいい気がしてきました。
「おっと、話がそれたな。・・・ところでマリアよ、、この魔力測定の結果が測定不能寸前の『210』とは、本当に有り得るのか?機会の故障などではないと本当に言いきれるのか?」
王様の問いにマリア学院長は自信を持って答える。
「ええ。実は、魔力測定の時、紙にステータスが全て浮かび上がりました。」
「な、何っ!?それは本当か!?」
うわぁ、びっくりした!!王様、急に立ち上がらないでよ!
「ええ、それがこの紙です。」
「ふむ。・・・なるほど、確かにステータスがすべて写っているな。」
「さらに、この紙にはユーカさんにしか見えない文字が写っているそうです。」
「そうか。・・・は?この紙にか?ステータス以外には文字なんてなかったぞ?」
「ええ、私もそう思っていました。ユーカさんが読み上げてくれた文によると、その石版の名前は『オクト』と言うらしく、どうやら定期的に魔力供給をすれば毎回ステータスが全て写るそうです。」
「オクト・・・記憶の神の名と同じ、か・・・ユーカよ、ちなみにその文字は今でも見えているのか?」
王様が私に紙を差し出しながら言った。
私は王様から紙を受け取った。
あ、まだ写ってる。
「はい、見えます。必要ならばお読みしましょうか?」
「ああ、頼む。」
その言葉を聞いた私は大きくうなづいた。
「分かりました。では・・・まず初めに、私は今から『この紙に書いてある文字をそのまま読む』ということを理解しておいてください。」
「そうだな。それがどうしたんだ?」
「マリア学院長はご存知ですが、この石版、口が悪いです。従って、それを読んでいる私の口も必然的に悪くなりますが、決して王様への敬意を欠いている訳ではありませんので。」
「ああ、そういうことか。わかった。」
「ではいきます。・・・」
そうして、私は『元からあったけど・・・』あたりから全て読み上げた。
「・・・これで全てです。」
「・・・な、なるほど。よくわかった。確かに、この石版はいささか口が悪いようだな。」
「ええ、私もそう思います。」
王様の言葉に、マリア学院長も同意する。
そして、私は王様の従者さんに紙を返そうとしたその時。
突然紙が光り始めた。
「え?え?」
すぐに光は収まった。
「今のはなんだったのでしょうか・・・」
「そうだな・・・ユーカよ、その紙に何か変化はあるか?」
王様に問われた私が改めて紙を見ると、そこには文字が新しく増えていた。
「えと、また文字が出てきました!読みますね、えっと・・・『召喚:オクト・ノストラ!!』え?」
その瞬間、紙が激しく光り輝いた。
その光のあまりの強さに、私は思わず目をつぶった。
「おー!俺も出られたぜ!いやー、俺が出られるとか、ユーカ、お前すっげぇな!」
突然響いた私の知らない人物の声。
それは、先程までは誰もいるはずのなかった、私の持ってる紙のすぐ近くから聞こえてくる。
「おい、ユーカ!いつまで目ぇ閉じてんだよ!」
何故か私の名前を知っているその人が私の名前を呼ぶ声に目を開ける。
「よっ!記憶の神、オクト・ノストラってのは俺の事だぜ!あ、俺、本物だかんな!」
私が目を開けると、そこには1人の青年がいた。
さぁ、いつになったらタイトルの「案外めんどくさい」部分が出てくるんでしょうかね。個人的にはもう少し先の気持ちでいます。
あ、お出かけした人、お土産待ってます。いつでもいいからね。




