表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

新たな出会い

オオカミさんたちが狩りに行った。

 クマさんがジャガイモを収穫している。

 やることがない…………

 

 「くまぁ」


 くぃくぃ……


 なんだろう………クマさんが私のスカートを引っ張っている。

 なにか、用があるのかな

 あっ、はいついていきますよ………だからクマさん、スカートを引っ張らないでね………脱げちゃうから


クマさんについていくと樹木の城壁を越えてしまった………こんな外まで何かあるのかな


あれ?

気のせいだろうか、クマさんが10匹で金髪美少女をボコっている。

幻覚だろうか………いや現実だな……それにしても、あの女の子、黒の豪華そうなドレスを着ている。もしかして、地位の高い人かお金持ちなのかな………う~ん、不思議だな


 「ちょっと、そこのあなた眺めてないで助けてください。」


 少女が、こちらに助けを求めている………う~ん、私はクマさん側だからな~

 それにしても、高校生ぐらいだろうか………


 「「「「「くまぁ………くまぁ!!!」」」」」


 クマさんが、どう戦利品だよとばかりに、女の子に群がりながらポージングしてくる。

 かわいいなぁ~


 「ちょっと、なに幸せそうな顔をしているんですか。本当にお願いですから助けてぇ」


 「YES、しょうがないなぁ。クマさん、その子から離れて」


 「「「「くまぁ!!!」」」」

 

 クマさんが私の指示で、女の子から離れていく。

 うん、えらいえらい、さすが家の子だ。忠実なクマだ。


 「あなた、何者ですか。森の殺戮獣と名高い鬼熊を従えるなんて」

 「んっ、鬼熊?」

 「あなた、何も知らないで鬼熊を従えていたんですか?」

 「ん~ん、私としてはただのペットだし」

 

 なんだか、女の子が信じられないものを見たような、目を見開いて、私を見つめている。

 なんだろう、化け物を見たような怖れを含んだ視線だ。


 「ねぇ、あなた何て名前なの。あぁ、ちなみに私はミラ・カンザキね」

 「えぇと、私はアリューシャと申します。」

 「へぇ、アリューシャね。唐突なんだけど、うちに住まないかな。話し合える人がいなくて寂しいからさ」

 「えっ………こんなわたしを住まわせてくれるのですか?」

 「なにか問題でもあるのかな?」

 「え~とですね、わたしは吸血鬼で人々から忌み嫌われる存在です」

 「ふ~ん、私はさ、そんなのどうでもいいんだよね。アリューシャがほしいだけよ」

 「ありがとうございます。ふつつかものですが、どうぞよろしくお願いいたします」


 アリューシャをゲットしたこれで、話し相手ができた。

 よかった、クマさんやオオカミさんは言葉は通じても、話し合うことはできないからね。それに、わたしはこの異世界の知識には疎いから、この世界の住人であるアリューシャがいれば役に立ってくれるに違いない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ