異世界にGO
今日も一日、平和だった
平和で、何の変化のない退屈な日常であったはずだ
あの出来事がなければ
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「おはよう」
毎日の日課で、窓際に飾っているサボテンに挨拶をする。
大学に通うために一人暮らしをしてから3年間、続けているわずかな趣味だ。
私こと、神崎ミラはどこにでもいる普通の大学生だ。
友達がいないことは普通のはずだ。
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「ここは、どこ………」
本当に、ここはどこだろうか……
たしか、さっきまで部屋の中にいたはずだが……
なぜ花畑に自分がいるのだろうか
まったく覚えがない……
「やぁ、はじめましてミラさん」
突然、背後から声をかけられて、ほんの少しビクッとした。
誰だ、こいつは、誘拐犯かな?
でも、こんな金髪の美人さんが誘拐なんてするのだろうか?
「戸惑っているところ悪いが、君は死んでしまったんだ」
あぁ、自分は死んでしまったのか………
なんでわかるのかって、だってこの前の美人さん浮いてるんだもの
神様かなぁ
「そうだ私は、神様だよ。
ちなみに君は本来、死ぬ運命になかったんだ。
ちなみに、こちらの手違いが原因だ。
いやぁ、お役所仕事ってやつだね。
まぁ、こちらの手違いだから異世界にチート付きで転生させてあげよう」
「えっ、本当に異世界に行けるんですか?」
これで、つまらない人生とは、おさらばだ。
「それでは、こちらの箱の中から4枚、紙を引いてね。
引いた紙に、君にあげる能力を書いてあるから」
それでは一枚目 「美少女」
二枚目 「仙術」
三枚目「錬成」
四枚目「植物操作」
「うん、なかなかいいものを引いたね。
それでは、さようなら」