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Penクン先生

次の日―――


Pen(ペングヰン)「さあ、みんな、外に出ようペンペン」


みんな「どういうことチュピフガピーヨ(ぎょう)(ぎょう)()?」


Pen(ペングヰン)「では僕が講師となって、水泳の授業をやるからペンペン」


みんな「ええええぇーーええええぇーーええええぇーーチュピフガ行行子」


(にわとり)(にわ)()「何、突然、フガ?」


(きじ)「こんな無茶(むちゃ)苦茶(くちゃ)な展開は許されないぞケンケン。

 Pen君は留学生じゃなかったのかよケンケン。」


大鷹野(おおたかの)鷹子(たかこ)「Pen君、ちょっと待てキッキッ。

 Pen君は、就労ビザを持っているのキッキッ?」


Pen(ペングヰン)「だからその質問はやめろ、っっつってんだろペンペン。」


雉「Pen君がまじで怒ったぞケンケン」


Pen(ペングヰン)「大鷹野は警察なのかよペンペン。

 校長先生から正式に講師として任命されたんだから、

 なんら()(つづ)き的に()()は無いんだよ(注)ペンペン」


(ひよどり)「本当なのか、校長先生に()いてくるよピーヨ」


Pen(ペングヰン)「だが・・・」 ペングヰンはほくそ()んだ。

「先生たちは今日から夏休みなんだペンペン。今日から僕の天下なんだペンペン」


水が苦手な庭子が言った

「あ、でもさあ、フガ。うちの高校はプールがないよフガ。

 プーウールーがーなーくーてー、ざーんーねーんーだーなーあー、フガ」

庭子は(わざ)とらしく言った。


Pen(ペングヰン)「だが、(にわとり)クン、(きみ)(がん)(ぜん)には

 ()()(ぬま)という、こんな立派な沼があるではないかペンペン」


庭子は小声で言った「『(にわとり)クン』だって、偉そうにフガ」


庭子「これは沼であって、プールとは言わないと思うよフガ」


Pen(ペングヰン)「こんな、自然のプールがあって、僕はみんなのことが(うらや)ましいよペンペン。

 とっても恵まれた環境だペンペン。僕のことはPenクン先生と呼んでくれペンペン」


「何が『Penクン先生』だよフガ」


庭子「でも、この沼、汚いよフガ」


Pen(ペングヰン)「だが、鴨さんたちも泳いでいるから問題ないよペンペン」


庭子「この沼は底無し沼だしフガ」


Pen(ペングヰン)「別に底に立つわけじゃないから関係ないペンペン」


庭子「けれど、もし水泳中に水の事故が起こったら大変だよピーヨ。」


Pen(ペングヰン)「それが大丈夫なんだよ、この高校は、サギラックのプール保険にも入っているしペンペン。

 昨日、サギラックの手続きしたからペンペン」


庭子「何そのプール保険ってフガ?」


(つばめ)「保険プールって言うのは、僕もよく知らないけど、多分、保険会社が莫大な保険金を払わなくちゃならなくなったとき困らないように、保険会社どうしが助け合いましょうっていうような感じの仕組みだと思うけどチュピ」 


鵯「一生懸命(はな)したところ悪いけど、『保険プール』じゃないよ、『プール保険』だよピーヨ」


Pen(ペングヰン)「この保険に入っているとプールで(おぼ)れないんだペンペン」


庭子「保険に入ると溺れないなんて聞いたことないよフガ。」


Pen(ペングヰン)「この保険に入るとプールの水が重水(じゅうすい)(注)という重い水になって浮きやすくなるんだペンペン。

 サギラックの鳥たちが言っていたよペンペン」


雉「重水なんて(かえ)って危なくないのかよケンケン」


・・・


「水泳なんて嫌だフガ」

庭子は、急に走り始めて、校舎の横にある謎の機械に向かっていった。

この機械はトリコプター1号である。


Pen(ペングヰン)「あ、変な乗り物に乗ろうとしているペンペン。

 逃げるのは許さないぞペンペン」


続く。


―――

【注釈】

「なんら()(つづ)き的に()()は無いんだよ」:「別に問題はない」ということ。難しい言い方をしているだけで、要は「別に問題はない」という意味である。


重水(じゅうすい)」:比重の重い水。水素の同位体である重水素や三重水素を含む水や、酸素の同位体である酸素17や酸素18を含む水。ただ、この本文の文脈上、そういう難しい話はあまり意味はない。







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