トリコプター1号
雉「終に完成したぞケンケン」
庭子「完成って、空飛ぶ機械フガ?」
雉「そうだよケンケン。庭子ちゃんが乗る機械だよケンケン」
庭子「モノコプター2号が終に完成だねフガ」
雉「だけど、今回完成したのはローターが3つあるから、モノコプターとは言わないんだケンケン」
庭子「じゃあ、なんて言うのフガ? まさか南極1号とかじゃないよねフガ」
雉「トリコプター1号さ、ケンケン」
庭子「トリコプター1号、フガ?」
雉「じゃーん、これがトリコプター1号さケンケン」
雉は、機械に被っていた自転車カバーをサッと取って言った。
庭子「へぇーすごいなフガ。鳥が乗るからトリコプターって言うのフガ?」
雉「それがちょっと違うんだなケンケン。
まあ、それはともかく、記念すべき初飛行をやるよケンケン。
今度は庭子ちゃんが乗るケンケン?」
庭子「ありがたいけど、やっぱり初飛行は怖いから、雉くんやってよフガ」
雉「今回は、本当に自信があるんだケンケン。
前回の教訓を生かしたんだケンケン。」
庭子「前回の教訓フガ?」
雉「前回は、安全装置のボタンを押したら停止するというやり方だったけど、
トリコプターでは、安全装置のボタンを離すと停止するという方式なんだケンケン。
ま、フェイルセーフという概念だねケンケン」
庭子「なんかよくわからないけど、英語なんか使っちゃってかっこいいねフガ」
雉「まあ、僕が話せる英語は 『Are you a pen』だけじゃないからケンケン」
・・・
雉「じゃあ行くよケンケン。
あれっ、あれっ、・・・ケンケン。
また充電してなかったケンケン。(しょげ)」
庭子「前もそんなことがあったねフガ」
雉「じゃあ、明日まで校舎の脇で充電しておこうケンケン」




