我々の未解決問題
次の日――
庭子は、島を掘ったときにプラスチックみたいなものにぶちあたったことを
クラスの友達にしゃべった。
「~~というわけなんだフガ。」
それを聞いていたみんなは、口々にこう言った。
鵯「これは怪しいピーヨ」
大葦切「でも、単に、プラスチックのごみがあっただけでは行行子?」
杜鵑「もしかして、プラスチックのところが地下に通じる穴のフタになっていて、
その下にはモグラの巣があるのではないのか、特許許可局」
(ちなみに、「特許許可局」が鳴き声。)
大鷹野鷹子「まあ、妥当な予想としては、鯰の巣ではキッキッ?」
雉「ってことは、地震の巣があるのだろうかケンケン。
興味が湧いてきたケンケン」
鶯「マグマの巣ではチャッチャッ?」
庭子「前も思ったけど、鶯くんは、『法、法華経』って鳴くんじゃないのフガ?」
鶯「『法、法華経』っていうのは囀りって言うんだチャッチャッ。
チャッチャッっていうのは地鳴きって言うんだチャッチャッ。
別にどっちでもできるけどチャッチャッ。」
燕「では、ここで一曲、『鶯』をチュピ」
鵯「悪いけど、話を戻すよピーヨ。地底ドリの巣かもしれないピーヨ」
庭子「地底ドリって何フガ?」
鵯「地底ドリって、そのまま、地底に住んでいる鳥っていう意味だけどピーヨ」
大葦切くんは一言、こう言った「何が地底ドリの巣だよ、まったく仰々しい行行子」
鵯「ハクセキレイセキ雄先生とハクセキレイレイ子先生の愛の巣ではピーヨ」
庭子「ひょっとして『つばめの巣』かもフガ」
燕「『つばめの巣』って、中華料理のツバメの巣チュピ?」
大葦切「何が『愛の巣』とか『つばめの巣』だよ、せっかく僕が『仰々しい行行子』ってまとめたのに行行子。」
鷹子「まあ、この世の犯罪の巣かもしれないキッキッ。
予備知識なくこのプラスチックをいじることは危険だキッキッ。
今回の問題は我々の未解決問題ということにしようキッキッ」




