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野外実習 弟2日その2

コジュケイ先生(化学)「さて、次は化学ですピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。

今日は、物質の三態について勉強したいピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。」


雉「そんなこと、わざわざ野外実習じゃなくても、普段でも勉強できるのではケンケン?」


コジュケイ先生「物質の三態というのは、固体・液体・気体のことというのはみんな知っているかもしれないが、固体から気体になるという『昇華』の実験をするのにドライアイスが要るんだピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。

近くのスーパー(スーパーマーケット)で、アイスクリームを買うとドライアイスがもらえるんだが、そこから実習はスタートするんだピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。」


雉「アイスクリームを買うお金は誰が出すんですかケンケン」


コジュケイ先生「悪いが、各自で出してくれピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。」


・・・


クラスの生徒みんなは、スーパーでアイスクリームを買ってきた。


コジュケイ先生「では、みんなで、もらってきたドライアイスを、ビーカーの中で室温中で置いておいて、発生した気体の性質を石灰水で調べる実験をしてくれピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。

ドライアイスの昇華ってことだなピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。

買ってきたアイスクリームはこちらで預かるピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。」


みんなからアイスクリームをもらって職員室に向かうコジュケイ先生。


・・・


雉「あやしいケンケン」


庭子「アイスクリームの行方が気になるフガ」


鷹子「燕くん、ちょっと職員室に行って、アイスクリームの行方を偵察して来てキッキッ」


燕君の偵察の結果、先生たちが職員室でアイスクリームを食べていることが判明した。


雉「うぬぬぬぬ許せんケンケン」


職員室に抗議に向かう生徒たち。


ガラッと職員室のドアを開けたら、コジュケイ先生、スズメ先生、シジュウカラ先生たちがアイスクリームを食べている真っ最中だった。


雉君は顔を真っ赤にして怒り始めた。

雉「なんだケンケン! 僕たちにアイスクリームを買わせて自分たちだけアイスクリームを食べているなんて、ずるいじゃないかケンケン! 何がドライアイスの昇華だよケンケン!」


雉鳩「き、雉君、確かにそうだけど、そこまで怒ることないよボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ボーボーッポッポー ・・・」


雉鳩君の鳴き声で、ゆらゆら揺れている間に雉君の怒りも少しずつ収まってきた。


コジュケイ先生「ま、まあ、雉ぃ、言っていることはわかるが、まあ、みんなのような若者がすぐに満たされない欲求を、勉強や芸術を一生懸命頑張ることによって満たすことを昇華というんだよなピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。

一生懸命勉強して、昇華してくれピッピッ ピーポーホワイ ピーポーホワイ。」


これが、雉君の気を逆撫でしたようで、再び雉君は怒り出した

「何が昇華だよケンケン! そんなオチは許さないよケンケン!」


スズメ先生「まあ、しょうがないなあ、先生たちのおごりで、後でみんなに食べてもらおうと思ったんだが、職員室の冷蔵庫にごっそりとアイスクリームがあるから、もうみんなで食べることにしようチュン」



今、気づいたのですが、サブタイトルがずっと、「第」じゃなくて「弟」になっていました。

間違えました。

パソコンで、自動で「弟」と出てきたので。


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