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野外実習 弟1日その3
手賀沼の岸にて――
シジュウカラ先生「では、まず最初は物理だツツピツツピ。
・・・手賀沼上で、音の速さの測定をしてもらいたいツツピツツピ。」
「音の速さぁフガ? どうやって測るんですかフガ」
「どうやって測るか、というところから、みんなに考えてもらいたいツツピツツピ」
・・・
ゴロゴロゴロ・・・
鷹子「あれっキッキッ? 雷キッキッ?」
燕「確か、音は秒速340mだから、稲光が見えるのと雷の音が聞こえるのとの差で距離がわかるんだよねチュピ」
鷹子「けど、雷鳴が聞こえたら、そんな計算しないで、すぐ退避行動を取ったほうがいいのよキッキッ。まず、どこかの建物に入ろうキッキッ」
庭子「鷹子ちゃん・・・じ、実は、私のおなかがゴロゴロ言っているのフガ。ちょ、ちょっとトイレ行ってくるフガ。」
・・・
トイレから出てくる庭子。
「あ、間に合ったフガ。・・・けどさ、燕君の言っているとおり、秒速340mなら、もう測らなくていいんじゃないのフガ」




