野外実習 第1日その1
スズメ先生「あ、あれっ、鶏ぃ、随分、荷物が多いなあチュン。」
庭子「あれあれっフガ。なんでみんなそんなに荷物が少ないのフガ。
山に行ったら寒いよフガ。
あと、火の神の白い衣装も持ってきたしフガ。」
みんな「・・・・・・・・」
庭子は、周りの冷ややかな眼差しを感じた。
「あ、あれ、フガ? ど、どういうことフガ? ば、バスとかでどこかに行くのではないのフガ?」
みんな「・・・・・・・・」
「みんな、なんか言ってよフガ」
「山に行ったらって、どこの山に行くんだチュン」
「えっ・・・フガ」
「だから、どこの山に、チュン」
「えぇぇぇとぉー、な、流山、フガ? わ、私寒がりで、夜とかフガ」
スズメ先生「ま、流山には行かないがチュン。・・・あと、火の神って、もしかして、お前、キャンプファイヤーでもするつもりかチュン」
「えぇぇぇとぉー、ほ、ほら、・・・『黄金比の紙』とか、『白銀比の紙』とか・・・、も、もしかして何かの測定に使えるかと思って・・・フガ」
「なんだ、そうなのかチュン。
ただ、そういった紙をもってこいと指示した記憶は無いが・・・チュン。
一人(?)くらいは、話を途中までしか聞かないで何か勘違いするのがいるかと思ったが、・・・
変な勘違いはないみたいだなチュン。
みんなはとても優秀だチュン」
庭子は胸を撫で下ろした。
どうも、この雰囲気だと、どこかに行ったりしないで、手賀沼近辺で何かやるらしい。




